ミルボン、4Qは駆け込み需要の反動もあり想定以下で推移するも増収増益 米国にR&D研究分室を新設予定

2020年2月12日に行われた、株式会社ミルボン2019年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社ミルボン 代表取締役社長 佐藤龍二 氏\n株式会社ミルボン 常務取締役 村井正浩 氏

連結 経営成績

村井正浩氏:よろしくお願いいたします。村井でございます。私からはまず2019年12月期の業績についてご説明いたします。

その前に、お配りした製品について少し触れたいと思います。「オージュア」のスカルプケアシリーズの「フォルティス」です。

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これは我が社の研究により、エイジングの多くの問題について、頭皮に存在する「老化菌」と称しているものが影響していることを発見いたしました。それを抑制する成分が見つかりましたので、この製品から活用しています。

対象になる方も多くいらっしゃると思いますので、一度お使いいただいて、その効果を少しでも感じていただければありがたいと思っております。

それでは説明に入らせていただきます。

まず全体の業績です。売上・利益とも増収増益で終わっております。ただ、第3四半期に、増税前の駆け込み需要などがややあった影響で、その時の伸びに比べるともうひとつかなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

第4四半期は確かにその影響もありましたが、計画に対しては0.9パーセントのマイナスと、そういう売上の伸びは確保しましたので、成績としてはまずまずだったと評価しております。

利益関係では、純利益はもともと減益計画だったのですが、政策保有株式を前期3億円計上したこともあり、むしろわずかですが増益で終わることができました。

連結 部門別売上高 [ヘアケア用剤部門①]

部門別のところです。ヘアケア用剤部門は、伸びとしては5.5パーセントとなります。好調だったのは引き続きプレミアムブランドです。

「オージュア エターナルステージシリーズ ディオーラムライン」という新製品を導入しましたが、この新製品の効果もあり、「オージュア」は順調に増収しました。

「milbon」も海外を含めて導入軒数が順調に伸びております。この辺りの効果もあって、ヘアケアの売上は伸長しています。

ただ、やはりプロフェッショナルブランドは、「クロナ」をはじめ、思ったような成績には至らずという状況ではあります。いろいろ対策はとって考えておりますので、次期に向けてはそれに取り組んでいくことになるかと思います。

連結 部門別売上高 [ヘアケア用剤部門②・③]

ヘアケアの新製品の状況をスライドに記載しています。確かに「オージュア」以外はなかなか厳しかったところもありますが、「ジェミールフラン」のヘアベースメイクシリーズは計画を上回る結果で終わることができております。

ブランド別情報 オージュア

それから「オージュア」です。こちら軒数としては2桁成長ですので、順調かと思います。

軒数も想定していたよりも伸びているかなという感じはします。だんだん4,000軒に近づいていっているのが現状でございます。

ブランド別情報 プレミアムブランド “milbon”

「milbon」は、先ほども申し上げましたように、軒数の伸びが非常に高くなっております。2,000軒以上増加していますが、この増加分の半分以上が、USAとなっております。

今、これからUSAの市場を広げていこうとしているのですが、その辺りについては「milbon」が大きな武器になっていくと言えると思います。

連結 部門別売上高 [染毛剤部門①]

染毛剤部門は前期比9.6パーセント増となっております。引き続き一昨年の発売の製品である「オルディーブ アディクシー」が、まだ順調に伸びて、さらに市場を拡大しているところです。

ただ、課題としてあったのは、今年度投入した「オルディーブ シーディル」、「オルディーブ ルドレス」、グレイカラーにあたるものが、なかなか成果には繋がらなかったこと。

既存製品との関係もあるのですが、その辺りのいろいろ見えてきた課題を、今後取り組んでいくことになります。

連結 部門別売上高 [染毛剤部門②]

「オルディーブ ルドレス」「オルディーブ シーディル」、グレイカラーです。こちらは我々としても少し苦戦していると感じておりますので、先ほど申し上げたように、いろいろ手は打っていきたいと思います。

ブランド別情報 ヴィラロドラ①・②

オーガニックの「ヴィラロドラ」です。細かく言えばいろいろ要因はあるのでしょうが、残念ながら新製品が予定どおり投入できなかったこともあって、伸長率としてはやや鈍化したかなと感じています。

しかし「ヴィラロドラ」全体で6.6パーセント伸びていますし、「ヴィラロドラ カラー」も10パーセント近く伸びていますので、売上には貢献していっているとも言えると思います。

連結 損益計算書等

損益計算書では、前期との、とくに構成比などを見ていただこうと思って掲載しています。構成比についてはそれほど大きな違いは出ていません。

販管費が少しウエイトが下がっているところが、利益が出ている要因の1つでもあるのですが、構成比としては大きな差がありません。

売上原価のところを、あえてコメントしたのですが、第3四半期が終わった時に、同じぐらいの売上原価率でした。

ただ、第4四半期については、この生産調整がうまくいっているからとコメントをしたのですが、結局、計画線までは届かない結果になってしまいました。

これは第4四半期で、「ヴィラロドラ カラー」、「オルディーブ シーディル」をはじめとして、なかなか計画どおりいかなかった製品について、廃棄が発生した。そういう対策を打ったものですから、その結果が出ています。

連結 設備投資等の推移

設備投資等の推移です。投資額、減価償却費、それから研究開発費は、計画どおりに進んでいます。

マーケット関連資料&フィールドパーソンの推移

マーケット関連資料では、2019年の実績が確定しましたので、各国、日本も含めて1人当たりの売上について新たに記載しています。

このなかでは、韓国が1人当たりが少し減っているかなという感じがしますが、期首と比較すると5人と、大幅な増員をしています。

数字上はこうなっていますが、のちほど出てきますが、韓国は非常に順調に成績は上がってきているということは申し添えておきます。

連結 国内・海外の売上高・営業利益

国内・海外の売上高・営業利益です。海外の売上の構成比としては16.2パーセントで、引き続き順調に伸びていると言えるかと思います。

ただ、営業利益については、わずかながら減益となっています。これはミルボンUSAで今、事務所移転の関連費用などの経費がかかっていますので、結果はこうなっています。

しかし、想定していたとおりですので、我々としてはとくに問題があると感じてはいません。むしろ、この活動による活性化の効果を期待しているところです。

海外子会社の状況①

海外子会社の状況です。実績は、現地通貨ベースの比較で載っております。

海外子会社の状況②・③

海外のことについては、佐藤からのちほど詳しく説明があると思いますので、私からはあえていたしません。

<補足資料>ヘアケアブランドポジショニングマップ

スライドは、ヘアケアのブランドがどういう構成になっているかを整理していただけるように、参考として掲載しています。

以上、2019年度の業績について、私から説明いたしました。ここから、2020年度のことについて、佐藤に譲りたいと思います。ありがとうございました。

I. 日本国内市場環境

佐藤龍二氏:佐藤でございます。平素はご高配を賜り、誠にありがとうございます。それではさっそく、2020年度の取り組みについてお話したいと思います。

まず、美容に関わる市場環境の足元を見ました時に、我々はいくつかのポイントをとらえております。まず1つは、美容では、やはり人口は一番大きなポイントになります。そのなかで人口減、昨年でいうと28万人減少しているということ。

また、価格面、価値と価格というバランスです。日本や世界で見た時に、例えばディズニーランドの入場券でいうと、ディズニーが展開している6つの都市のなかで、入場料は一番日本が安くなっている。それだけ価値と価格のバランスでいうと、価格が上がっていません。

よくこういう言い方をされます。昭和の拡大、それから平成の停滞。やはり令和の時代、まさに人口減少の時代に突入してくるかなと。

そうしたなかで、市場の感じとしては、人材や人生の価値観が多様化してくる、また、情報の価値転換が起こってくる。そうしたなかでの、コミュニティというものの重要性が上がってくるのではないかと、我々はとらえております。

II. 社会的責任の潮流(サスティナビリティへの取組み)①

大きな社会的責任の潮流ということで、最近一気に(SDGsの)バッジをされている方も、各社増えてきました。

昨年のこの場で、ミルボンとしてもサステナビリティへの取り組みをスタートしていきますとお話しました。昨年は、全社員に向けてのワークショップを実施しました。

やはり取り組むという以上、社員一人ひとりがサステナビリティ、SDGsに向けてどういう考え方を持ってミルボンとして取り組んでいくかということの、社内のワークショップをまずはきちっとやろうと。

それからもう1つ、ミルボンとしてのサステナビリティ基本方針を作成いたしました。「ミルボンは、ヘアデザイナーを通じて、美と心の豊かさにつながる美容産業を創造することで、持続可能な社会の実現をめざします。」という方針を、策定しています。

II. 社会的責任の潮流(サスティナビリティへの取組み)②・③

それと合わせて、ミルボンとしてどういうことを取り組んでいくか、大きく2つのSDGsプラスESG、ガバナンス等を加えた、SDGsとESGに関するマトリックスを昨年1年かけて、委員会で作成いたしました。中身はこれではわからないと思いますが。

それからもう1つは、サプライチェーン、バリューチェーンのなかで我々が何ができるか。これは仕入という、原料、資材などで取り組めること。また、我々が直接取り組むこと。お客さまとともに取り組むこと。

こうしたバリューチェーンのなかでの、我々として取り組んでいけることを、昨年整理して、作成しました。

そうした上で今年から、もちろん業者さんに対するさまざまな働きかけもですが、我々のお客さまに対しても、お客さまに対する代理店、我々でいうとサロンさんに対する働きかけも含めて進めていこうと、この取り組みをスタートしています。

このなかで、数値化できることを今年1年かけてまた挙げていって、その数値化に向けてどのようなかたちで達成していったかということも、今後進めていきたいと思っております。

III.サロンを取り巻く環境から市場政策について①

そうした環境、大きな流れのなか、我々の直接的なサロンを取り巻く足元の環境です。1つ目は社会視点ということで、1つ、昨年10月から増税後の消費の鈍化、間延びというのはやはり考えられるかなと。

昨今では、もうご周知のとおり、テレビをつけるとほぼウイルスの話。でも実際今、国内市場における消費という面では、ウイルスどうこうよりも、昨年10月以降の消費増税のあとのマインド的に低下している部分のほうが、一般消費においては大きいのではないかと我々はとらえております。これはもちろんサロンにとっても、直接的に関係することです。

それから美容師さん1人当たりでいうと、この7年で15パーセントぐらいお客さんが減っている。

それから来られるお客さんたちは、俗に言う近隣で消費をする(ことが進んでいます)。女性の就業率が今、ほぼ7割と言われています。70パーセントということは、もうほぼ女性の就業がいっぱいだと。

そんななかで、やはり美容室に行こうとすると、遠くへ行くよりも、住居や職場や子どもさんの学校や、そうした近隣と言われるところで消費が起こってきている。

いわば、美容室においては小商圏でいかにビジネスをしていくかということが、いろんな調査をするなかで浮かび上がってくると。

それからここ数年ずっと申し上げておりましたが、美容のなかでも会社というかたちでされているところが増えてきました。

サロンさんも、働き方改革というなかで、残業に対して、また休日、有給休暇などを含めて、働き方を変えていこうという動きが起こっております。

ただ、そうしたなかで、働き方の法制的だけではなく、やはり本当に成長できるサロンというのは、働き方の改革プラス組織のあり方としてどう進んでいくかが重要になってきているかなというのが、今現在足元としては起こってきているところです。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について②

顧客という視点で見ますと、従来の消費者という発想から、お客さまの生活そのものをサポートしていく、生活者という視点での、サロンからお客さまに対する取り組みが求められてきているかなということ。

また、ヘアスタイルというのは、ある意味外面的な価値になりますが、美容室に来られるお客さまというのは、ヘアスタイルもそうですが、そのヘアスタイルを通じた心の満足だったり、豊かさだったり、そうした内面的価値、自己実現欲求が、非常に高まっているのではないかと我々はとらえています。

また、今はSNSや通常の情報Webなどで、一般情報はいくらでも手に入る時代です。ただ、そうした自己実現欲求が高まるなか、あなたに合わせた、あなたのためのケアはこうだとか、あなたの生活に合わせてこういうケアの仕方がある。

そういう個にフォーカスした、その人のあり方にフォーカスした相談相手、リアルな相談相手が求められているのではないかと我々はとらえています。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について③

社会的な視点と、お客さまの気持ちの変化、顧客の視点。そうしたことをとらえて、国内政策としては、先ほど申し上げましたSDGsへの貢献です。

それから、我々が目指す、また、今後美容室としてこうあったらいいのではないかと思う「ライフタイムビューティサロン創り」を、昨年から市場政策として挙げています。

顧客の美容に生涯美容師さんが寄り添い、美と心の充足を提供し続けられる美容室創りを支援し、そして1人当たりの月生産性100万円を目指していく。

それと合わせて、これらの美容である本業と通じて、美容の持続的成長と顧客、社会への信頼貢献を進めていきたいということで、我々の市場政策においても、ちょうど今サロンさん、代理店さんに向けて、SDGsにからめて提案を差し上げています。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について④

社会視点においては、先ほど小商圏化ということをお話ししましたが、じゃあ具体的には、いかに一軒一軒の美容室が商圏を理解するか。

お集まりのみなさま方、ご存知のとおり、ミルボンはフィールド活動という、一軒一軒の個店対応というかたちで活動しています。そんななかで、いかにエリアマーケティングを支援していくか。

そのエリアのお客さまたちが、どのような要望や欲求があるか、顧客のファン指数調査のソフトをつくりました。小商圏化に向けたその新しいソフトによって、一軒一軒のサロンさまのサポートをしています。

それから、生涯美容師。1人のお客さまと長くお付き合いできるようなビューティーパートナーとして、カウンセリングメソッド、キャリアステップアップ、ヘアカラーアカデミー、デザイナーズアビリティーなど、さまざまな方向でお客さまに寄り添える教育活動を、今年も強化していきたいと思っています。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について⑤

もう1つ社会視点(における取り組み)は、組織のあり方改革です。人を育てる環境は、もちろん大事です。これはだいたいプロセスによって管理して、ステップアップしていきます。

それだけではなくて、ビジョンや一人ひとりのキャリアプランを活かした育つ環境ということで、「エンゲージメント取組みガイド」などでサロンさんをサポートしています。

ただ単に法制的な働き方改革だけではなく、一人ひとりのスタッフが、働きがいを持って仕事ができる。そうすることによって、よりお客さまと寄り添える、そんな環境を我々としてお手伝いしていきたい。

これらの活動は、いわばSDGsにおける4、5、8、11番につながるものと我々はとらえています。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について⑥

顧客視点では、お客さまが消費者から生活者である、自己実現発想であるというなかで、もちろん今の時代のデジタルコミュニケーションも大事な要素ですが、やはり美容室ならではのリアルコミュニケーション(が大事です)。

単なる美だけではなくて、お客さまの心の充足をどう満たしていくかというところに、どう我々としてフックをかけていくか。

また、お客さまが美容室に行って、いろんな質問をしたりする。それに寄り添うことによって、専門性、やはりプロだなと思っていただけるような、さまざまなお客さまとの信頼関係の構築を図っていく、こうしたお手伝いをしていこうと。

それらについては、3、4、11、16番というようなSDGsにおける1つの活動につながっていくのではないかと我々はとらえております。

III. サロンを取り巻く環境から市場政策について⑦

ミルボンとしては、政策として美と心のコミュニティである「ライフタイムビューティサロン」は、社会的価値の創造そのものであって、持続可能な都市・地域づくりの中核的役割を担っていけるものが、まさに美容室だととらえています。

これは11番の住み続けられるまちづくりであり、そしてそれをパートナーシップで達成しようということの1つのフラッグになるのではないかと考えております。

IV. 海外の状況①

海外の足元の状況について進めます。まず、アジアのなかでも中国です。昨年は、現地通貨ベースで約15パーセントの伸長でした。2年前には20パーセント台でした。

1つはEC規制が昨年の頭にあり、店販の売上に影響が出て、それが多少、5、6パーセントは影響したかなと。ただ、これは一時的なもので、今後きちっと店販を進めていくことによって解消していけると思っています。

また、中国でも消費者の判別力が上がってきて、単なる物売りでは苦戦するなか、ミルボン独自のフィールド活動が差別化につながって、昨年も2桁成長がきちっとできているかなと思っています。

直近では、もうご周知のとおり、コロナウイルスによる影響。この影響は今後どうなるかというのは正直、みなさま方もそうだと思いますが、まだわかりません。

現時点で、1月の足元では中国は計画どおりに来ています。2月は、それこそ春節が明けても春節を延ばしてそのまま中国はお休みになっていますので、その状況から今後どう動くか。

我々は今できる範囲内で、春節明けの昨日からミルボン上海もスタートしていますので、ネットや電話や、さまざまなことでサポートをして、今後できるだけ、少しでもサロンさんのお役に立てるよう、状況を見ながら進めていきたいと思っております。

それから韓国市場の2019年実績は、先ほどありましたように現地通貨ベースで約20パーセント(の伸長)。

2年前の廉価品による競合から、昨年確実に取り戻しを図り、また、品質やフィールド活動という信頼を、再びお客さまに認めていただき、確実に成長軌道にまた乗ってきたかなと。

昨年は日韓問題がありましたが、本当にありがたいことに、我々は一切影響を受けずに伸長できました。その1つは美容市場という、閉鎖というか、そういう市場だということ。

もう1つは、ミルボンコリアは四十数名社員がいますが、全員韓国人で日本人が1人もいない。完全に現地化できていることはプラスに働いたかなと、我々はとらえております。

足元でいうと、今後、先ほども申し上げましたコロナウイルスが、どのようなかたちで拡散するか、収束するのかによっての影響は、現時点ではまだ見えない状況で、我々はやるべきことをきちっと、粛々とやっていくという方向で考えております。

IV. 海外の状況②

北米市場は、昨年は現地通貨ベースで約5パーセントのプラス。もう数年ずっと、代理店への転換と言い続けております。

我々は直販をやっておりましたが、代理店へ直販していくという代理店制を加速しています。昨年までで、もう7社になります。まだ完全にビジネスをしているわけではありませんが、USAの3分の2ぐらいの州で、ほぼカバーができるようになってくる。

そして昨年もう1つは、ヘアカラーを売れる体制をつくるということです。第1弾として7月からマンハッタンエリアだけ、デミカラー、これはブリーチをしない、色だけを足すカラーですが、それとブリーチ剤を発売して、テストマーケティングをスタートしたところです。

それに合わせて、USAのスタジオもソーホーからミッドタウンに変えました。この目的は採光が取れることです。ヘアカラーは色となってくると、やはり光がちゃんと見られることが大切になりますので、昨年はその体制をつくったとご理解いただければと思います。

V. 化粧品事業の状況

化粧品事業を昨年4月に発表し、テストマーケティングをスタートして、一応昨年9月から本発売をスタートいたしました。

昨年はほとんど契約活動でした。現在のミルボンの基本契約がございますが、化粧品という新たな商品を販売していくように、代理店さん、サロンさんとの新たな契約が必要になってきましたので、その契約活動。 あとは導入店での導入講習。化粧品は我々もはじめての取り組みで、なかなか要領よくいかない部分もありました。ただし、その昨年、4ヶ月、5ヶ月ぐらい活動するなかで、わかってきたことや新たな芽、解決すべき課題も非常に見えてきたかなと。

市場の期待としては、我々は代理店における教育担当の人たちが、だいたい全国でまずは100人ぐらいできたらいいなと思っていたのが、150人ぐらい各代理店から要望がありました。我々の予想の1.5倍の人たちがやりたいと。

窓口も200軒ぐらいがまず導入されました。そのなかで、切り替えが難しいといわれるスキンローションが売れ筋であったり、美容師さん1人当たり月20万円以上の販売をされたり、また、ヘアからスキンまでのトータルでのカウンセリングを行う。

そういう仕組みをサロンさんが一緒になってやられて、今後につながる芽が、昨年4、5ヶ月、実際にやってくることによって見えてきたかなと我々は思っております。

VI. 2020年度の施策について ~過去の中計業績推移~

今年の具体的な施策についてです。まず今年は、第3期の中期に入るなかの2年目となります。

VI. 2020年度の施策について ~今中計事業別売上計画~

そうしたなかで、国内ヘア、海外における展開、そして化粧品と、大きく3つの柱で、今現在どのようなかたちで対策をつくっていくか考えています。

VI. 2020年度の施策について ~グループ全体~

グループ全体でまずやっていくべき、製品開発~生産体制です。「オージュア フォルティスライン」は、頭皮における細菌「スカルプフローラ」をミルボンではずっと研究しており、新たな研究知見としてつくられた新しい製品です。

いわば基礎研究というものにこの数年かなり力を入れている。それが少しずつかたちとして、製品化されてくる。こうしたことを、今後もより進めていきたいと。

あとは製品化という意味で、グローバル化のなかで、国内だけで海外の製品も考えるのは今後はなかなか難しい。そのため、まず今年はアメリカにR&D研究分室をつくります。

そして今後、この中期中には、中国、タイ。中国は工場プロジェクトと合わせて研究分室もつくります。

あくまでも日本がプラットフォームになりますが、海外における毛髪の違いなどを踏まえて、研究分室を整備していきたいと考えてスタートさせております。

VI. 2020年度の施策について ~日本市場~①

国内においては、まず新拠点ですが、新潟と青山スタジオがもう一杯になってきましたので、外苑前のスタジオを今年秋ぐらいに、新潟は4月ぐらいに(設立を)予定しております。

それからフィールドパーソン態勢は、FCE、化粧品の担当教育を9名増員して28名とし、トータル297名で今年は稼働していきます。

我が社の新入社員の数もだんだん増えてきまして、しかも大阪の野江にある研修センターももう20年を超えて、だいぶ老朽化してきました。

今現在、この機会に本社のある関東に研修センターを持ってこようとしております。稼働するのは来年の秋以降になるのではないかと考えております。

VI. 2020年度の施策について ~日本市場~②

リアルコミュニケーションという面では、今新たにつくっている「ミルボンカウンセリングメソッド」といわれるもの。サロンさんからお客さまへのカウンセリングメソッドを提供します。

デジタルコミュニケーションでは、美容師さんがWebによってさまざまな勉強ができる、また、発信していくための「びよーしどーが」や、セミナー連動型の動画や、「ミルボンチャンネル」。こういうデジタルにも力を入れております。

VI. 2020年度の施策について ~日本市場~③

そして、昨年の「インプレア」の化粧品の発売から、ミルボンでは公式ECサイトとして、BtoBtoCなるECサイトをスタートしました。

まだ「インプレア」は窓口がないので、数は知れています。ただ、これによってテストマーケティングをしていきました。

そうしたなかで今年6月から、当社のメイン商品であるヘアケアの「オージュア」、「グローバルミルボン」「ヴィラロドラ」のプレミアムブランドを対象とした、BtoBtoCの公式ECサイト「milbon:iD」をスタートさせます。

お客さまがわざわざ美容室に来なくても、美容室にきちっとIDをもらうことによってヘアもプレミアムブランドはちゃんと買える。そういった体制をつくっていきたい。

これが今後において、じわっとリピートに効いてくると、店販がさらに上げていけるかなと思います。

VI. 2020年度の施策について ~日本市場~④

そして6つ目には、今現在「Find Your Beauty Project」ということで、さまざまな交通広告やマガジンをしております。

これらもすべては、美容室でいかにミルボンを知ってもらい、そしてブランドを知ってもらうか。お客さまに店販をより促進していくためのバックアップとして、強化をしています。

VI. 2020年度の施策について ~日本市場~⑤

今年の上期の主力になりますが、今年の新製品になります。「オージュア フォルティスライン」が2月。あとはもろもろプレミアムブランド、プロフェッショナルブランド、テクニカルブランドということで、今年はかなり新製品もバリエーションに富んで準備をしています。

先ほど少し村井からありましたが、プレミアムブランドは非常に順調に成長している、プロフェッショナルブランドが最近なかなか苦労していると。

プロフェッショナルブランドはあまりブランドと言わずに、おもしろい商品を単品で窓口をつくっていくやり方で進めていきたいと思っております。

今年でいうと「クロナ アイススパシャンプー オレンジ」など、単品でお客さんにおもしろいと言ってもらえるようなものを発売していこうという方針です。

VI. 2020年度の施策について ~海外市場~①

海外においては、今年はシンガポールを現地法人化し、そしてミルボンコリアが5つ目の拠点である光州、韓国の西側に新しいスタジオ拠点をつくろうとしています。そして今年、海外で19拠点態勢にしていきたい。

それからこれは中期で掲げている目標ですが、まずスタート時の2018年の海外における総代理店のセールス数489名を、倍の1,000名態勢にする。これを粛々と進めております。

2019年は754名。とくに増えたのがアメリカで、先ほど申し上げましたように、新しい代理店をつくっていくことによるプラス。

そして今年はそれを830名までもっていき、そして2023年には1,000名。それがアベレージがこの2018年と同じであれば、海外の目標は自動的に達成するというかたちで進めています。

VI. 2020年度の施策について ~海外市場~②

アメリカでは「ソフィストーン」のデミカラーとブリーチ剤を、今年1月から代理店に販売をスタートしております。

実際に代理店に販売してわかったことですが、今までミルボンUSAのスタッフは、ヘアカラーを売ったことがなかったんです。ヘアケアを中心にずっとやっておりましたので。

ただし、代理店はもともとヘアカラーも売っているということで、意外と売り方を知っている。逆に代理店を出すことによって、この新しい「ソフィストーン」のカラーが、代理店エリアでぽつぽつ芽が出はじめている。これは今後につながる芽かなと、注力しております。

VI. 2020年度の施策について ~化粧品事業~①

そして化粧品事業においては、IAさん150人とFCE28人、そして今年はフィールドパーソン総力で(展開します)。

はじめての化粧品ということで、まだまだうちの男性スタッフなど、なかなか要領を得ないところがありました。しかし、昨年やってみてだんだんわかることができ、また勉強会をし、今年はまず900サロンぐらいまで広げていきたいと思っています。

VI. 2020年度の施策について ~化粧品事業~②

化粧品の戦略展開方向性としては、大きく3つのポイントがあります。1つは「インプレア」の商品コンセプトである、ヘアと合わせた印象プロデュースを徹底して教育活動を行っていくこと。

2つ目は、もっと楽しく気軽に取り組める顧客提案・コト提案のプロモーションを常に行っていくということ。

そして3つ目は新たなチャレンジですが、サロンさんのオープンやリニューアル、そうした時に合わせて、ビジュアルマーケティングと顧客管理を駆使した、新たなサロンの売り場創り、人創り、仕組み創りの展開を今後行っていきたい。そういうことも考えております。

VII. 連結 2020年度目標①

以上のような施策によって、今年度、連結売上は390億円、営業利益で73億円、最終利益で47億3,000万円という目標を達成していきたいと考えております。

VII. 連結 2020年度目標②

それを部門別に見直したものがこちらです。こちらだけ見ると、ヘアケア用剤が9パーセントで、染毛剤1.3パーセントですが、これは為替の影響によるものです。

実際現地ベースに直すと、ヘアカラーも3パーセント台の成長になり、ヘアケアが8パーセントぐらい、そしてもう少しヘアカラーが上がってくる。

なぜかというと、海外でヘアカラーの売上は大きいですから、どうしても為替の影響を受けるとそうなってしまうということを、少しご理解いただければと思います。

あとはプレミアムブランドの販売高や窓口軒数を載せています。

VII. 連結 2020年度目標③

設備投資は、先ほど申し上げました国内の新拠点、工場の調合設備・充填設備系、それから外苑前スタジオ、新研修センターの建設の一部費用、それから中国工場の建設の一部費用。こういうかたちで、今年は設備投資等の計画を立てております。

VII. 連結 2020年度目標④

これはまだまだ不十分だと思いますが、年間にどのようなかたちで4つの四半期で使っていくのか。

数字的にはなかなか難しい面がございますが、まず第1四半期で新製品はこういうものが出てきます、第2四半期はこうですよと、イベントはこういうことがございます、このタイミングで設備投資をしていきますよと、少しでも四半期ごとのご参考にしていただけたらと思っております。

また、今後精度を高めながら、少しでもご参考いただけるようにできればと思っています。

VIII. 中期事業構想(2019-2023)施策の推移

2つのスライドは、中期における進捗のチェックと、中期における営業活動によるキャッシュフロー、成長投資、株主還元、財務基盤の維持、そして資本効率という指標、昨期の実績と中期の目標を入れております。これはだいたい昨期の計画ぐらいに着地しているのではないかと思っております。

IX. 株主還元について

最後になりましたが、株主還元です。今期も2円増配を予想しております。あくまでも、ミルボンは少しでも株主さまに報いていく。その指標としては配当性向40パーセントを1つの目安に、さまざまな投資案件等々、経営戦略に合わせて最終決めるという方針です。今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

どうもありがとうございます。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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