親のお金を銀行員から守る!〜銀行員が語る「銀行にとっての富裕層」とは(2)

前回の「親のお金を銀行員から守る!~狙う側の銀行員が内情を明かします(1)」に続き、「親のお金を銀行員から守る!」をテーマにお届けする2回目です。

今回は、銀行員が金融商品の勧誘をする「富裕層」とはどのような人たちなのかを説明しながら、積極的に金融商品を販売するようになった銀行の内部事情もあわせてお話していきます。

銀行にとっての富裕層とは?

銀行ではセールスする顧客層の分類で、富裕層という言葉を使っています。銀行にとっての富裕層とは、前回の記事で説明した、保有する純金融資産の額による定義とは異なります。

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それは「金融商品の販売が可能な人」、もっと言えば「うまく勧誘したら、成約できそうな人」。これが銀行の考える富裕層です。

ですから、いくら多額の資産を持っていても金融商品の売り込みが期待できない人は、社会一般で富裕層と呼ばれても銀行では富裕層とは見ていません。

銀行にとっての富裕層の具体例

たとえば、「定期預金を1千万円、何年も預けたままの人は超大金持ち」という言い方があります。

これはどういうことかと言うと、「1千万円を何年も預けっぱなしにしている人は、その1千万円がなくても生きていける人。だから、他の銀行にもウチと同じくらいは蓄えがある人だ」という論法です。

または「1千万円預けている人は、全部でその10倍は持っている」という表現もあります。

なぜ金融商品を販売するのか?

「1千万円預けっぱなしなら、その何倍も資産があるはず」
「しかも使わないから預けっぱなし、投資に回せる可能性がある」
「財産の一部なら、損したとしても、うまく勧誘していればトラブルの可能性は低い」

こうした論法で、常に銀行は顧客を探しています。

なぜでしょうか? それは、銀行は本業で儲からなくなったので手数料が欲しいからです。

参考記事

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勤続30年の現役銀行員。金融ライター。
銀行員として数え切れないほどのお客様と会い、相談に乗り、一緒に悩んだ経験では誰にも負けない自信があります。
取り組んでいく記事も、そんな一介の銀行員目線で書いています。