中小企業の「モデル退職金」はどれくらい?

ここでの「モデル退職金」とは、「卒業後すぐに入社し、普通の能力と成績で勤務した場合の退職金水準」となっています。

勤続15年(大学卒:37歳、高専・短大卒:35歳、高校卒:33歳)

大学卒:229万8000円(自己都合)、283万6000円(会社都合)
高専・短大卒:194万9000円(自己都合)、243万2000円(会社都合)
高校卒:170万2000円(自己都合)、223万円(会社都合)

勤続25年(大学卒:47歳、高専・短大卒:45歳、高校卒:43歳)

大学卒:569万7000円(自己都合)、636万3000円(会社都合)
高専・短大卒:484万4000円(自己都合)、554万1000円(会社都合)
高校卒:423万5000円(自己都合)、504万9000円(会社都合)

定年

大学卒:1203万4000円
高専・短大卒:1106万6000円
高校卒:1126万8000円

となっています。

大学卒の定年は1200万円ほどのようです。大企業のモデル退職金(定年)は大学卒で2700万円ほど。700万円の差があります。中小企業の場合は、学校を卒業してから定年までずっと勤め上げてようやく1000万円以上の退職金を手に入れることができるようです。

まとめにかえて

大企業の退職金は、産業によって違いはあるものの、2000万円以上のところもあるようでした。しかし、日本の企業の多くを占めるのは中小企業。中小企業では、定年退職まで勤めても1000万円ほどという結果でした。老後資金は退職金だけをあてにせずに、自ら資産形成・運用をしていく必要があるでしょう。

【参考】
平成29年退職金、年金及び定年制事情調査」中央労働委員会
中小企業の賃金・退職金事情(平成30年版)」東京都産業労働局
公務員と会社員の退職金、どれくらい違うの?」LIMO
厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO

尾藤 ちよ子