2019年、金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書が大きな話題となりました。この、いわゆる「老後2000万円問題」で老後資金を考えるようになった人も多いのではないでしょうか。
「老後資金は退職金をあてにしている」という人もいるかもしれませんが、一方で「退職金制度そのものがない…」という人もいます。

ここでは、民間の大企業と中小企業の退職金事情に迫ります。

大企業の退職金はいくら?

中央労働委員会の「平成29年退職金、年金及び定年制事情調査」(2017年)では、

・資本金5億円以上 かつ
・労働者1000人以上

から独自に選定した380社を調査対象企業としているようです。
(期間:2017年8月2日~9月11日、有効回答企業数:223社、回答率:58.7%)

2016年度の1年間の平均退職金支給額は、

定年退職:1813万1000円
会社都合:1901万7000円
自己都合:418万5000円

となっています。

ここから産業別に平均退職金額をみてみましょう。