ヤフーとLINEとの間で期待されるシナジーとは
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昨年12月に発表がされているように、このまま話が進めば旧ヤフーである「Zホールディングス」と「LINE」が年内に経営統合となっていく。
幅広いサービスを展開することで世間でも知名度の高い2社について、今回は両社の各種サービスを比較し、統合後に期待されるシナジーなどもユーザー視点で見ていきたい。なお、文中ではZホールディングスではなく簡略的に「ヤフー」の呼び名を使用していきたい。
メディア・広告のシェア拡大加速なるか?!
ヤフーとLINEはともにメディア・広告領域でのサービスを展開している。ヤフーでは検索サービスが一般個人にもよく活用されていることだろう。ヤフーではそのほか、ニュースサービスおいて、総合的なサイトやスポーツ・防災などに特化したサイトなども運営している。
また、地図サービスや料理レシピの紹介サイト「kurashiru」などのほか、広告サービスにおいては総合サイト上でのバナー広告や検索結果上でのリスティング広告なども提供している。
一方、LINEも同様に「LINEニュース」「ライブドアニュース」といった複数のニュースサービスや、無料通信アプリ上での広告を提供している。独自性の高いサービスでいえば、小売業向けの販売促進サービスや、ユーザー側が独自に情報を編集して公開できるWebキュレーションサービス「NAVERまとめ」での広告なども手掛けている。
利用者基盤を見てみるとヤフーは月間利用者数が6700万人、LINEは8200万人と、両社とも多くの利用者を抱えている。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03