沖電気工業、3Qは情報通信事業の大型案件等により増収増益 全体では通期予想に修正無し

2020年2月7日に行われた、沖電気工業株式会社2020年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:沖電気株式会社 代表取締役副社長執行役員 星正幸 氏

2019年度 第3四半期 決算の概要

星正幸氏:ただいまご紹介いただきました、星です。改めまして、本日はお忙しいなか、沖電気工業株式会社の2019年度第3四半期決算説明会にご参加いただき誠にありがとうございます。

決算内容のご説明につきましては、東証で開示しました2019年度第3四半期決算概要の資料に沿って進めさせていただきます。

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早速でございますが、決算の概要です。売上高は3,279億円、営業利益は91億円、経常利益は79億円と、いずれも前年比で大幅な増収増益となりました。

この主な要因は、これまでもご説明申し上げてきたとおり、情報通信事業の大型案件や、工事進行基準の適用範囲を拡大したこと等によるものです。

なお、工事進行基準の影響額は、売上高の対前年比の伸びプラス286億円のうち219億円、同じく営業利益ではプラス41億円のうち34億円となります。

四半期純利益につきましては、期初より進めている子会社が保有する不動産や有価証券の売却による特別利益が第1四半期で計上したブラジルの事業譲渡等による特別損失を上回り、累計で72億円となっております。

なお、期中の平均為替レートは、USドル108.7円、対前年2.4円の円高、ユーロは121.1円で、同じく8.4円の円高となっております。

2019年度 第3四半期 セグメント情報(売上高)

セグメントごとの売上高でございます。情報通信の売上高は1,573億円で、前年比482億円の増加です。先ほどのご説明に加え、道路や防災無線など、社会インフラ関連が引き続き好調であったこと、キャリア向けのネットワーク構築に関連する案件の規模が拡大するなどの要因があり、大きく増加いたしました。

メカトロシステムの売上高は536億円で、前年比61億円の減少です。前年度は国内の現金処理機の大型案件がございましたが、この一巡が主な要因です。

プリンターの売上高は695億円で、前年比72億円の減少です。欧州のオフィス向けが振るわなかったことに加え、対ユーロでの為替の円高が影響いたしました。EMSの売上高は432億円、前年比60億円の減少、FAや半導体関連を中心に売上が振るいませんでした。

また、サプライチェーンの一部で、部材調達遅れの影響もございました。これは、10月の台風による水害からの完全復旧に、想定以上の時間を要したことによるものです。

2019年度 第3四半期 セグメント情報(営業利益)

続きまして、セグメントごとの営業利益です。情報通信は111億円の営業利益、前年比78億円の増加です。順調な売上の増加に伴い、工事進行基準の影響プラス34億円を除いても実質44億円の増加となっております。

メカトロシステムは3億円の営業利益、大型案件の一巡による物量減のマイナス影響はございましたが、海外を中心に構造改革の効果により、前年対比では16億円のプラスということで改善しています。

プリンターは22億円の営業利益で前年比23億円の減少です。利益面でも対ユーロの円高による為替の影響がございました。EMSは11億円の営業利益で、前年比では16億円の減少です。売上高の減少に伴う結果となっております。

2019年度 第3四半期 営業利益の変動要因

続いて、5ページに進みます。営業利益の変動要因を5億円単位でイメージチャートにしたものです。情報通信が順調に売上を伸ばしたことに加え、工事進行基準の適用拡大といったことで全体を大きく牽引し、為替につきましては主に対ユーロの円高影響でこのような数字になっております。

固定費につきましては、メカトロシステムやプリンターで前年の構造改革効果があり、固定費の削減ということが実現できましたが、一方で、情報通信の投資を加速というようなことで固定費全体では増加となっております。

2019年度 第3四半期 B/Sの概要

続きまして、バランスシートです。各資産、負債の構成に大きな変化はありません。総資産は前期末から78億円増加して3,733億円、自己資本は55億円増加して1,054億円となりました。その結果、自己資本比率は28.2パーセント、D/Eレシオは0.8パーセントとなっており、財務の健全性は安定しています。

2019年度 第3四半期 キャッシュフローの概要

続きまして、キャッシュフローです。フリー・キャッシュフローは126億円の収入超過。保有資産の見直しを進めまして、一部につきまして売却を実施した結果、投資キャッシュフローは収入超過となっております。現金同等物は337億円となり、適正水準を維持しております。

2019年度 通期業績予想(セグメント)

続きまして、2019年度通期の業績予想です。第3四半期累計の実績を踏まえて、セグメントごとの強弱を見込んだ結果を業績予想に反映しました。

ご説明のとおり、EMSは残念ながら、当初目標の達成は難しくなりましたが、一方で、情報通信は好調を維持し、前回の修正額をさらに上回るものと予想しています。

以上の結果、前回公表から、売上高は若干の増収、利益的には前回からの変更は特に必要ないということで、予想を据え置いております。引き続き、目標達成を目指してまいる所存でございます。

なお、新型肺炎による影響についてですが、当社は中国国内の売上高が相対的に小さいので、現時点では影響は限定的と考えています。しかし、事態が時々刻々と変化しております。

また、サプライチェーンの状況によっては影響は避けられないと思いますので、事態を慎重に注視する所存です。

決算の説明は以上でございますが、本日リリースいたしました4月以降の組織改正につき、ひとこと、補足申し上げます。

今回の組織変更、体制の見直しは、新たな中期経営計画の実現に向けまして、メカトロシステム、プリンター、EMSの3事業を再編して、グループの強みを最大限にできる体制とし、IoT、5G時代に求められるものづくりの強化と、商品提案力、及び市場開拓力の向上を目指して行うものです。

また、グループのコーポレート機能の一元化を進め、業務の効率化を推進してまいります。新体制における個別の事業戦略につきましては、日を改めて発表する中期経営計画の中でお知らせしたいと考えています。

私からの説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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