兄妹は、おばあちゃんが亡くなるまでの世話代として、女性にいくらかのお金を渡そうとしましたが、受け取らなかったそうです。女性は、寄付したいというおばあちゃんの遺志が遂げられたのを見届けたあと、静かに町を去って行きました。

まとめ~お金が絡むと人は変わる

身寄りがないと思っていたのに、その人が亡くなった途端にあらわれた親族。「今まで何も世話してこなかったくせに」「金の亡者」....何度も訪問しておばあちゃんと親密だった若かりし頃の私は、兄妹に対しこんな感情を持ちました。

しかし同時に「自分の実績のため、仕事として何度も訪問し、定期預金を勧めていた私もこの兄妹と同じでは?」と気がつき、はっとしました。

この話にはお金が貯まるノウハウ、投資運用のコツ、あるいは教訓になることはないと思います。

ただ、この経験から、

  • 人はお金が絡むと変わる
  • 自分だけのときはそうでもないが、自分に家族ができると事情も変わってくる
  • お金が絡むと人は変わるが、どこまでも清廉な人もいる

こういったことを学びました。

また、銀行員としてお金に絡む人間関係を目の当たりにし「切ない」と感じさせられたのでした。

加藤 隆二