お年寄りが遺したお金をめぐる「ちょっと切ない話」~ 銀行員が見た人間模様

銀行の仕事は、昔とは大きく様変わりしつつありますが、やはり切っても切れないのが「お金」です。そして、人はお金が絡むと変わってくるもの。

今回はお話しするのは、お年寄りのお金に関するお話で、そこにあるのは自分の大切なお金を、大切に思う相手に「遺したい」という気持ち。そして、その「遺された」相手がそれをどう受け取ったか、そんなやりきれない実話を紹介します。

切ないというくらいなので、マネーライフ、投資運用など前向きな話題ではなく、また教訓になる話でもないかもしれません。

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ただ、読者の皆さんが「遺す」ということを考えるときに、何かヒントになることが一つでも見つかれば、という思いからお話ししていきます。

身寄りのないおばあちゃんを世話した女性

結構な資産家で、亡き旦那さんの預金を引き継いで年金暮らしをしているおばあちゃんがいました。入社間もない私は、その預金を定期預金にしてほしくて足繁く通っていたお宅でした。

何度か訪問するうちに、打ち解けてもらえたのか、

  • 亡くなった夫とのあいだに子供はなく、長いあいだ2人で生きてきた
  • 今は1人になり寂しいと思うときもあるが、近所に住む女性が面倒を見てくれるので安心
  • その女性と血のつながりはないが、本当の娘のように思っている

こういった身の上話を聞かせてくれました。

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勤続30年の現役銀行員。金融ライター。
銀行員として数え切れないほどのお客様と会い、相談に乗り、一緒に悩んだ経験では誰にも負けない自信があります。
取り組んでいく記事も、そんな一介の銀行員目線で書いています。