人生の最期を迎える準備を意味する「終活」という言葉が根付いてきて、老後のセカンドライフや死後のことについて生前にきちんと向き合う人が増えています。

子供が巣立った後、夫婦2人でセカンドライフを過ごすには、利便性の高い都会と自然に囲まれた田舎どちらがいいかを考える方もいるでしょう。また、資産を円滑に相続する方法など、残される家族のために何をすればいいか気になる場合もあるかもしれません。今回はこれらの点を考えてみます。

セカンドライフには都会暮らし、田舎暮らしどちらが良い?

セカンドライフで都会暮らしを選ぶのなら、駅近のマンションを考える方も多いのではないでしょうか。駅から近い物件であれば、車に乗れなくなっても安心です。また、スーパーや病院といった生活に必要な施設も徒歩やタクシーで手軽に行ける距離にあればなお便利ですね。

さらに、駅近のマンションなら値崩れしにくいという面も、行く行く売却をする場合の利点です。しかし、ずっと郊外に住んでいた方が老後に都会に引っ越す場合は人間関係が築きにくく、孤独を感じやすいという点は理解しておく必要があるでしょう。

田舎暮らしの場合、一軒家に住むことが多いのではないでしょうか。都会に住む場合と比べ、広々とした空間でのびのび過ごせるのが一番のメリットで、ガーデニングや家庭菜園、DIYなどの趣味に没頭することもできます。

ただ、連れ合いが亡くなった後、広い家で1人で過ごすのは寂しいと感じるかもしれません。また、公共交通機関が発達していない場所では、車が運転できなくなったときのために病院や買い物のための移動に使えるサービスがあるかどうかチェックしておくといいでしょう。

このように都会暮らし、田舎暮らしのどちらにもメリット・デメリットがあります。住居のことだけでなく、ご近所付き合いや交通の便などもよく考えて選びたいものですね。