新型コロナウイルスの影響で世界的な株安に

2020年2月28日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より805円27銭安の21,142円96銭となりました。

下げ幅は一時1,000円を超え、終値は2019年9月以来約6か月ぶりの安値です。前週末から5日続落で、週間で2,243円78銭の大幅下落となりました。

前週は新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとは言うものの、足元の市場への影響という点では、アジアに限定されているような動きでした。米株は堅調で、ダウ工業株30種平均は12日に最高値を更新、S&P500種株価指数も19日に最高値を付けていました。

ところがその後も、欧州や米国で感染者が増加するなど感染拡大に歯止めがかからないことから、一転して世界経済の停滞につながるとの警戒感が強まり、投資家の間にリスク回避の動きが広がりました。

ダウ平均は28日までに7日続落となり、週間下落率は12%を超えました。これはリーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさです。

今後の展開はどうなるでしょうか。パニック的な売りが止まるのかどうか、28日の米株の行方が注目されましたが、結局28日もダウ平均は357ドル28セント安となりました。週初日本株も連れ安となる可能性があります。

気になるのはこの1週間で急速に円高に振れていることです。28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、1ドル=108円00~10銭で終えています。今週以降、さらに円高傾向になることも考えられます。

今週は重要な経済指標の発表も多くなります。2日は米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、4日は同非製造業指数、6日は米雇用統計が発表されます。このほか、3日には米大統領選候補者の予備選が集中する「スーパーチューズデー」を迎えます。

先行きは不透明でまだ積極的に買い出動できる段階とは言えませんが、今週〜来週あたりには売り一巡後、戻りを試す展開になることもあり得ます。好業績銘柄を中心に仕込みのタイミングとなるかもしれません。