「中高年専門パーソナルトレーナー」に見るストックビジネス化のヒント

パーソナルトレーニングジムとマッサージ店を比較してみる

ここで一つ質問です。皆さんはどうしてこんなにマッサージ店が増えたんだろうと思ったことありませんか?

マッサージサロンの市場規模は平成18年時点で2,153億円(出典:日本能率協会研究所「MDB市場情報レポート(マッサージサロン)」)。最近ではこの業界のことをリラクゼーションビジネスといいますが、ボディケア、リフレクソロジーとして2004年ころからブームになりました。

皆さんご存知のクイックマッサージは10分1000円が相場です。クイックマッサージは店舗も小さく出店コストもそれほどかからない。つまり参入障壁が低いので一気に数が増え、都心部では過当競争化していますね。

利用者は7:3の割合で女性が多いことから、普及の背景にはPC作業が増えたことなど、特に女性の働く環境が影響しているといわれています。

どうしてマッサージの話をしたかというと、パーソナルトレーニングジムの市場や特性を考えるとき、マシンジムより価格帯が近く、同じように1対1で施術するマッサージとの比較による気づきが多かったからです。

パーソナルトレーニングのことは知っていても経験した人はまだそう多くありません。だから価格を比較する機会もないし、比較するとしてもマシン中心の一般のスポーツジムとの比較になるでしょう。

一方、私はパーソナルトレーニングを丸3年続ける中で、あえて比較するならマッサージだと思ったわけです。

マイナスからゼロか、マイナスからプラスか

私が注目するのは、マッサージはマイナスからゼロのビジネス、パーソナルトレーニングはマイナスからプラスのビジネスということ。

マッサージは健康な状態から肩こりなどで不調(マイナス)になるから利用し、コリをほぐしてもと(ゼロ)に戻します。治れば通わなくなり、また不調になると来店する。

こういう場合、お客が店を再度訪れる指標は購買頻度で表現します。また、ストックビジネスではこのように良くなってやめるのを「卒業モデル」といいます。

ジムのトレーニングはというと、続ければ次第に筋肉も増え体力もつき、より健康体になっていきます。そして、一度改善した体の状態を維持しようと考えたときには、継続するという行為になります。

参考記事

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大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身。20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
ストックビジネスアカデミー(経営研究機関)にて長期的に成長する経営メソッドを研究。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。


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