小売業には先がない? 二重構造で生き残る丸井グループ

TK Kurikawa / Shutterstock.com

「小売業には未来がない」と、多くの経済誌などで言われています。

私自身もここ2、3年の流れを見て、そうなることには確信に近いものがありました。AmazonなどのECの台頭に加えて、消費者がモノを欲しがらなくなっている。モノからコトへのシフトは今や常識です。

もしあなたが小売業の経営者なら、この難局をどうしますか? 今回は丸井グループの事例から、生き残りの経営手法を考えます。

丸井グループの変貌

丸井グループは、いつの間にかまるで違う会社に転換していました。かつてはファッション(アパレル)というモノを売り若者の人気を集めていたのですが、今では「貸す」という事業が主体になっています。

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具体的には、従来の仕入契約に基づく百貨店型のビジネスモデルから、不動産契約によるSC型・定期借家(定借)型のビジネスモデルに転換しつつあります。

図表1:店舗の状況(定借化による店舗の構造変革が進み、飲食・サービスカテゴリーが拡大)

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出所:㈱丸井グループ 2019年3月期 決算説明会資料より抜粋

さらに、店舗ではその場で売るのではないウェブとリアルの融合型に移行してもいます。

その一例が、女性向け靴の体験ストア「ラクチンきれいシューズ Fit Studio」です。ここでは、無料で足の計測、靴選び、試着、靴の調整ができますが、サイズが19.5~27㎝までと幅広く対応していることが特長です。そして、店舗には販売用の靴はなく、店頭のタブレットか顧客のスマホで購入する仕組みです。

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大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身。20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
ストックビジネスアカデミー(経営研究機関)にて長期的に成長する経営メソッドを研究。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。


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