先日、タレントのつるの剛士さんが保育士免許の取得を目指すことをツイッターで発言したものの、受験資格がないことを嘆いて注目を集めました。

保育士の試験は、たとえば大卒であれば保育士と関係のない学部でも受験資格はありますが、専門学校や高卒であれば学校の種類や卒業年などによって制限があります。この現状に、つるのさんは「保育士不足と謳われているこのご時世にあまりにも厳しい」と綴り、ネットではさまざまな意見が寄せられていました。

2019年10月からの幼児教育・保育無償化のスタートによってさまざまな変化が起きている保育園業界。昨今の保育士不足や保育園の抱える問題について、11月に行われた「幼少教育創会議」の内容から紐解いていきます。

2019年3月、突如閉鎖した川崎市「A.L.C.貝塚学院」の今

千代田区にある3331 Arts Chiyodaで行われた「幼少教育創会議」は、教育や保育に携わる代表3社による意見交換会。「幼少教育」とは「幼児教育」と「幼少期」を組み合わせた造語です。

登壇したのは、2019年春に経営破綻した認可外幼児園「A.L.C.貝塚学院」を引き継いで立て直し運営している株式会社サン執行役員・佐野順平さん、国内最大級の保育に特化した求人サイトを運営するキャリアフィールド株式会社代表取締役社長・都築裕一さん、そして司会進行役も務めた一般社団法人STEAM学習振興会理事・事務局長杉浦治さんの三者。