2019年12月2日に行われた、株式会社豆蔵ホールディングス2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:株式会社豆蔵ホールディングス 代表取締役社長 荻原紀男 氏

2020年3月期中間決算連結損益

荻原紀男氏:本日は、足元の悪い中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。実は、私どもの決算説明会は毎回雨ということなのですが、決して業績は雨でございませんので、ご安心ください。

それでは、中間決算のご説明を始めさせていただきます。売上高は137億5,400万円と、前期比で26億4,000万円、23.8パーセントの増加です。内容を見ていきますと、ビジネス・ソリューション、エンジニアリング・ソリューション、教育ソリューションの各事業分野で増加しています。とくに、エンジニアリング・ソリューションに関しては50パーセントの増となりました。後ほど詳しくご説明いたします。

ただ、産業機械はマイナス6,300万円ということで、(前年同期比で)5.9パーセント減なりました。

販管費については、人員が増えたこともあり、(前年同期の)18億7,000万円から25億9,900万円となりました。7億2,900万円の増です。

営業利益は、(前年同期の)9億2,900万円から11億3,700万円となり、2億800万円の増です。営業利益率は、(前年同期の)8.4パーセントから8.3パーセントとなりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、(前年同期の)5億9,600万円から7億1,900万円に増加しています。

豆蔵ホールディングスの事業セグメント

次に、セグメント別の状況です。大きく分けると、情報サービス事業と産業機械事業に分かれます。情報サービス事業の売上構成比は、ビジネス・ソリューション部門が62.7パーセント、エンジニアリング・ソリューション部門が27.6パーセント、教育ソリューション部門が2.3パーセントです。これに対して、産業機械事業の売上構成比は全体の7.4パーセントです。

セグメント:情報サービス事業(ビジネス・ソリューション部門)

各セグメントについて細かく見ていきたいと思います。まず、情報サービス事業のビジネス・ソリューション部門です。ビジネス・ソリューション部門は、いわゆるエンタープライズ向けで、ほぼ製造業以外のところと考えていただければよろしいかと思います。

大手金融事業法人向けの基幹システムの追加開発案件は続いておりまして、新たにマイクロサービスやDevOpsといった最新技術、およびアジャイルによる開発プロセスをベースとしたコンサルティング案件が順調に継続しています。

いわゆる新規技術の採用については、いち早く新規技術を採用して、実践するという面において、私どもはダントツであると思っておりますので、こちらの分野は引き続き好調であると考えています。

また、チャットボット、RPA、データレイクといった新しい技術支援をスタートしていますし、AI人材育成といったところでも受注が拡大しています。

DX案件の受注・引合も増加しています。ただ、よく「DX案件」と言いますが、最近ではエンジニアリング・ソリューション部門とビジネス・ソリューション部門の区分があまりなくなってきており、セグメントが分けづらくなっているのも事実です。

複数の大手クラウドベンダーとのアライアンスにも取り組んでおり、機械学習などを活用した画像検索サービスや、AIを絡めた案件も増加しています。

自社プロダクト製品の「Biz/Browser」は、以前にもご説明させていただきましたが、旧型のオフコンのシステムが後ろにあるとすると、その前のUI、自分の画面を作れるという製品です。こちらの製品の新バージョンへの買換需要が好調で、今期は非常に伸びています。

音楽配信・映像配信もそのまま続いております。そのほか、エンジニアの派遣紹介サービスや、Microsoft社のDynamics365の導入支援も引き続き好調です。

セグメント:情報サービス事業(エンジニアリング・ソリューション部門 教育ソリューション部門)

続いて、エンジニアリング・ソリューション部門では、運転支援システムや車載カメラからの画像認識の研究開発支援や、車載機器からのデータ分析の研究開発支援が非常に良好です。

また、モデルベースシステムズエンジニアリングについてですが……これまでは、メカはメカ、エレキはエレキ、ソフトはソフトと個別に作っていたのですが、それでは手戻りがあったり、いわゆるシームレスの状態になっていませんので、これを同時に開発する手法が、モデルベースシステムズエンジニアリングです。アジャイル開発の延長線上にあるもので、モデルベースシステムズエンジニアリングに基づいたコンサルティング業務は順調です。

また、駆動系・ボデー系分野のECUのアプリケーション開発の需要は多く、こちらも好調です。電動化案件も受注が拡大しています。

産業用ロボットの開発支援については、新規のロボットメーカーからの試作開発案件を受注したり、工場自動化のロボット導入支援の案件を受注しています。

そして、車載向けロガー端末機器の設計です。製造の増産オーダーをいただいております。これは、自動車会社のラインにセンサーを付けてデータを取るということを行っています。

また、事業承継によりメガチップス社から引き継いだ事業として、大手警備会社向けの監視カメラ関連製品のOEM供給が順調です。

教育ソリューション部門については、コースウエアの見直しを行っており、新しい開発理論実践コース等が非常に好調で、伸びています。また、人材育成も非常に伸びておりまして、部門売上が伸びています。

セグメント:産業機械事業

続いて、産業機械事業です。産業機械事業では、アプライドマテリアルズジャパン株式会社からの受注に加え、国内半導体メーカーおよびウエハーメーカーからの直接取引の拡大、あるいは現場技術と当社の保有するIT技術を活かした自社製品の販売などで、利益率の高い案件の獲得に注力しています。ただし、人員の減や、半導体業界そのものの鈍化により、売上は若干下降しています。

データロガーと言って、ホストコンピューターと半導体製造装置をオンライン化し、センサーを付けて(データを収集・保管し)、故障の予防をするといった製品も提供させていただいています。

連結貸借対照表の概要

連結貸借対照表の概要です。半期で見ますと、(2019年3月期末は)自己資本比率が59.5パーセント、有利子負債が22億2,200万円でしたが、(2020年3月期第2四半期は)有利子負債が17億4,000万円で、自己資本比率が65.4パーセントに上がっているということになります。これは、当然のことながら、期末は納税の引当等が増えますので、その分流動負債が増えるということで、中間は減るというかたちになります。

キャッシュ・フローの概要

営業キャッシュ・フローは、プラスの7億1,000万円でした。有形固定資産の取得あるいはその借入金の返済等があったため、(第2四半期の)期末時点のネットの現金等価物は39億8,400万円となります。とくに問題はございません。

2020年3月期 連結業績予想の概要

連結決算予想の概要です。2019年3月期の実績は、売上高が244億4,100万円でした。これに対して、今期の予想は265億円です。そして、営業利益は(昨年度実績の)24億1,100万円に対して、今期は26億8,000万円と予想しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は、(昨年度実績が)16億6,200万円でしたが、予想は16億7,000万円となっています。親会社株主に帰属する当期純利益があまり変わらないのは、繰越欠損に関する問題で、他に理由があるわけではありません。

現在の状況で申し上げますと、順調に推移してはいますが、第4四半期において、自動車関連、そして半導体関連の若干の鈍化が見られますので、この数字はクリアするものの、どの程度上積みできるのかということに関しては、予断を許さない状況です。

現在の進捗率から申しましても、売上高は到達しているものの、営業利益・経常利益はまだ50パーセントに満たないものとなっています。みなさんご存知かもしれませんが、私どもの業界は、通常は第1四半期から第4四半期にかけて損益が伸びてきます。

ただし今回は、自動車関連、半導体関連の鈍化がありますので、いまのところの予想としては、従来予想の営業利益26億8,000万円から変更はありません。

コーポレートメッセージ

続いて、経営の状況についてご説明させていただきます。こちらのスライドにあるように、私どもは、新しい技術を実践に取り入れるということがモットーです。

どのようにしているのかと言うと、新しい技術について最先端を走っているのはアメリカですので、最初にアメリカで新しい技術に関する原書が出されます。通常は、それが翻訳されるまで待つのですが、私どもの多くのエンジニアは、まず原書でこれを読みこなして、実践に適用しようとします。そういう面からすると、いち早く新しい技術を取り入れて、それを仲間で話し合って、実践に適用してみるという行為をするわけです。

「私たちは困難な山の頂を目指す会社」、つまり、まだ誰も登頂しないところに辿り着きたいと思っています。技術力さえ一番前を走っていれば間違いないというのが、私どものモットーです。

これまでの歩み

これまでの歩みについてお話させていただきます。(スライドの)青色の棒グラフが売上高で、緑色の折れ線グラフが経常利益です。

2017年3月期は減収増益でしたが、基本的には、リーマンショックの後は増益を続けています。

社会的環境と当社の事業方針

社会的環境についてです。世の中が経済発展していて、エネルギーも欲しい、食料も足りない、寿命も伸びちゃう、競争は激化している、富の配分もおかしくなっている。あるいは、温室効果ガスや社会コストの問題、食糧の増産の問題など、いろいろな問題があります。

こうした問題を、極力AIやIoT等で解決していきたいと思っています。先ほどご説明した技術もそうですが、いち早く変革して、多大な影響を与える技術者集団になっていきたいと思っている次第です。

当社グループの事業ドメイン

事業ドメインについてです。IoTという時代になってから、やはりエッジ、つまり最終的に一番身近なところで使うものに対しての技術……とくに監視カメラやドライブレコーダー、そして現実と仮想のミックスであるMR(ミックスリアリティ)、ロボット、データロギングのところにまで進出しています。

クラウドやビッグデータ、アジャイル開発など、これまでのものに加えて、さらにエッジに近いところにも進出しているということになります。

事業方針の実現に向けた選択と集中

こちらのスライドにあるように、我々は、入出力エッジデバイスから高速演算処理までを、有機的かつ高速で堅牢に組み上げるIT技術を有する集団であるということになります。また、業界や自治体を跨り、バリューチェーンを構成するシステムを開発する集団でもあります。利用者の利便性が飛躍的に向上し、費用対効果に合理性をもたらすとも考えています。

ブランディングに関しては、アジャイルを含めた新しいソリューションを提供していきます。そして、サービス化については、そこに合わせてマネタイジングモデルを転換していきます。さらに、エッジデバイスや通信、クラウドとのアライアンスといったことを手がけていきます。

事業会社を跨る業務基盤の全体適用については、常に基盤を持っているので、M&Aの準備ができているという状況にあります。社内組織改革と社内外の適材人材の登用に関しても、常に実施しています。マーケットリサーチについても、社会や技術動向への先行リサーチを進めています。

事業会社を跨る業務基盤の全体最適

事業会社を跨る業務基盤の全体最適についてです。ホールディングスには、人事・総務サービス、経理サービス、ITサービス、共通マーケティング、営業支援のプラットフォームがあり、全体最適の理念に即して、最大限の共通化をしています。各事業会社やM&Aをした新しい会社も、この上に営業や企画といったかたちで乗っかってくることになります。

中期的な注力事業

中期的な注力事業についてです。モデルベース開発もアジャイルもDevOpsもマイクロサービスもそうなのですが、もともとはすべてオブジェクト指向というシステムの考え方でした。開発の思想に関しては、私どもが20年前に申し上げたとおりの世の中になりましたが、現在も、もととなるのはオブジェクト指向の考え方になります。それの発展形が、こちらのスライドの左上に書かれているものです。

現在では、生産・製造業であれば生産ラインの効率化、流通・小売であれば倉庫管理も含めたコスト削減や販売効率の向上、医療・公共であれば医療データの連携や介護等の品質アップ、社会コストの削減ということも含めて取り組んでいます。また、防災・減災ということになると、対応力や教育レベルの上昇ということになると思います。

ロボット技術やドライブレコーダー、スマート工場ソリューション、監視カメラといったものに加えて、RPAやAI、3Dデータ可視化ソリューション、そしてSigfoxやRFIDといった先端の通信技術に注力しています。また、農業データ連携基盤も構築いたしました。

ハードウェアデバイス関連事業の取組み

ハードウェアデバイス関連事業というのは、以前の豆蔵にはなかったものですが、こういったエッジソリューションも増えています。

スマート工場ソリューションは、データロガーと言って、半導体製造装置のデータを取り、故障の予防をするものです。また、ロボット技術は、メカ、エレキ、ソフトを同時に開発した結果、非常に短期間でロボットをつくれるということになりました。監視カメラは、メガチップス社さんから買収した分野です。

ドライブレコーダーについては、レンタカーに弊社の製品が載っています。また、車両診断システムというのは、中古車につなげていただくと、どこの部分が悪いかといったことを診断するので、いわゆる整備工場からすると、全てを確認する手間が省けます。

また、ねこさがしIoTサービス「ねこもに」や、サイクルガードサービス「AlterLock」などがあります。「AlterLock」は、GPSの通信機能を搭載した新しい盗難防止サービスです。

事業方針の進捗状況

各社部門の売上高の推移です。ビジネス・ソリューションだけでなく、エンジニアリング・ソリューションや教育ソリューションも非常に伸びています。先ほど申し上げたハードウェアデバイス関連の事業も相当伸びているということになります。

トピックス(1)技術集結(ロボット、MR、センサー、AI)

トピックスについてお話しします。今年(2019年)10月15日からスタートした「CEATEC2019」に出展させていただきました。グループでの共同出展です。

出展内容としては、まず「HOLO-TEACH(ホロティーチ)」です。これは何かと言うと、例えばホログラムを操作して、目で追っただけでロボットにごみの分別を教えるといったもので、非常に驚かれました。また、「Online Party Platform」や「AlterLock」。

そして、先日NHKでも取り上げられたのが、赤ちゃんのうつぶせ寝検知です。これは、3D画像を利用して、うつ伏せになった時点で、先生方や親の携帯に通知がいくという仕組みです。画面やカメラの位置にもよりますが、4人までは見れるということです。カメラの精度がいいと、もう少し多くの人数を同時に見ることができます。現在、いろいろなところからご相談をいただいています。

トピックス(2) イベント:豆蔵DX Day

続きまして、「豆蔵DX day」です。こちらは(2019年)10月25日に東京コンベンションホールで行いました。いわゆるDX時代に何をすべきか、どうやって人を育てていくべきかについてご紹介しました。台風で大雨でしたが、多くの方にお集まりいただきました。

トピックス(3) AI+産学連携

立教大学は、国内で初めてのAIに特化した大学院を開設しました。いわゆる一般の社会人向けのAI講座に豆蔵も参加して、社会実装の事例やカリキュラムを提供するとともに、講師を派遣し、提携によって応援させていただきます。

こちらのスライドの写真は、大学院の内山先生と私どもの子会社である豆蔵の社長の中原です。人材の受け入れ、あるいは人材の派遣も含めまして、提携する中で知見を溜めていきたいと思っています。

トピックス(4)『Biz/Browser』製品

続いて、「Biz/Browser」についてです。佐藤工業さまは、スマートデバイスによる施工品質チェックシステムを「Biz/Browser」で開発しました。工事現場の作業品質向上と管理工数削減を実現し、働き方改革に貢献しています。

「Biz/Browser」に施工の状況を映しながら、チェック機能を付けて、「終わりましたよ」とか「ここはこんなふうにできました」ということを、どんどんどん自動的にあげることができて、報告の時間がきわめて短縮化されることになります。

仮に後ろのシステムが古いシステムだとしても、このようなかたちで「Biz/Browser」を使うことができます。

トピックス(5)クラウド、映像配信

Microsoftの「Japan Partner of the Year 2019」において、Media&Entertainmentアワードをいただきました。もう6度目になります。受賞理由は、株式会社ネクストスケープが、AzureのBatch Renderingを活用して、国内の映像・CG制作分野向けに「NS-Rener」という製品を提供しており、いわゆる通信を提供している会社さまが、Azureに乗せて提供するということに多くの貢献をしたということになります。

CGの制作企業やゲーム会社に、こちらを多く利用していただいているということで、Azureの利用、Microsoftのクラウドの利用に貢献しました。

トピックス(6)クラウドサービス

「SB Cloud Japan Partner of the Year AWARD 2018」は、オープンストリーム、ネクストスケープ、ジェイエムテクノロジーの3社が受賞いたしました。クラウド技術についても高度なものを持っているということで、評価されました。

オープンストリームは、大手小売製造業さま向けの、機械学習などを活用した商品映像検索サービスにおいて貢献しました。例えば、ニトリさま向けのものは、「こんな椅子が欲しい」というのを出していくと、関連商品がたくさん出てくるという仕組みです。

ネクストスケープは、自治体向けの……自治体の名前は言えないのですが、自治体向けビッグデータ活用プラットフォーム事業プロジェクトです。

ジェイエムテクノロジーも、官公庁関連のAI開発支援プラットフォーム構築において大きく貢献しました。

トピックス(7)Automation as a Service

Automation as a Serviceについては、現在開発中ですが、何をしたいのかと言いますと、実は、これまでオンプレにあったソフトウェアが、どんどんクラウドに乗ってきています。現在は、2022年までに全てクラウドに乗せるという目標を掲げています。

私が会長を務めているコンピューターソフトウェア協会は、基本的にはパッケージベンダーさんがたくさん入っていらっしゃいます。そういう方たちが、全部クラウドに乗せようとしています。

クラウドに乗せるということで、APIをきれいにして、モデルをしっかり整え、APIをオープンにすることによって、他のソフトとつながることができるようになります。そこに先駆けて一石を投じようと思いまして、世の中に数多ある会計ソフトと、世の中に数多ある法人税の申告ソフトをつなげようとしています。それで何をするのかと言うと、決算を自動化しようと考えています。

これまでは、会計の世界から税務の世界に数字を持っていくためには中間ファイル等を作って、そこから数字を持ってきていたのですが、データ連携ができると、そうではなくて、その中間ファイルを自動的にロボットの中で作ってしまうということで、税務計算したら税金の仕訳が戻って決算が締まるといったかたちで、双方向に数字が動くことによって、決算を自動化することができます。

これは、ROBONという新しい会社で、本年(2019年)4月からスタートしました。現在、製品開発中で、(2020年)3月に製品販売をスタートしようとしています。

いまは会計士も税理士も受験者数がどんどん減っていて、会計事務所も本当に人が足りない状況です。また、いまの若者はなかなか経理などをやりたがらないのですが、経理をやりたがらない若者が増えていくと、会社の経理も非常に困るという状況でして、それに対応すべく、この決算自動化サービスを提供しようと思っています。

産学連携(実績)

産学連携については、九州大学、九州工業大、電気通信大学、北陸先端科学技術大学院大学といったところと、要素技術の連携をしています。また、技術応用としては、一橋大学、東京農工大、立教大学、東京工業大学と提携をさせていただきまして、産学連携についてもこまめにやっています。

【Appendix】会社概要

会社概要です。女性弁護士や外国人も含めて、社外取締役は非常に多く、取締役の数よりも社外取締役の数が多いほどで、我々はガバナンスに関しては相当上のレベルだと思っています。

【Appendix】主要グループ企業

こちらのスライドの右側が、各社がグループに参加した時期です。今年(2019年)、豆蔵とオープンストリームとニュートラルが(創業)20周年を迎えました。

【Appendix】主要グループ企業の事業比較

事業比較です。こちらのスライドの円の各社の幅が、おおよその売上高(構成比)と思っていただければよろしいかと思います。

オープンストリームは、組織内合併を繰り返してきて、だいぶ伸びています。豆蔵は、ここにあるように、どちらかというとモデリング技術をコアとしたサービスです。エンタープライズも組込みもそうです。また、AI関連の人材育成や、DX時代のデジタル化戦略支援にも取り組んでいます。

オープンストリームは、先ほどの「Biz/Browser」、ならびに先端技術を活用したシステムインテグレーションということで、クラウド等も多く利用しています。

ネクストスケープが得意なところは配信です。あるいは、先ほどのサイクルガードサービス。そしてもう1つは、データベースが得意なので、農業データ連携基盤を構築しています。

フォスターネットは人材サービスです。フォスターネットの人材サービスには、フリーのエンジニアが約2万人登録していまして、フリーのエンジニアに仕事を紹介するというビジネスです。現在は250名の方が稼働しています。

ジェイエムテクノロジーは、製造・物流業向けのIoTシステムインテグレーションと、半導体製造装置のメンテナンス等を行っています。

ニュートラルとコーワメックスは名古屋です。ニュートラルは、CAD、CAM、CAE、3D開発、あるいは生産販売管理パッケージ等を提供しています。コーワメックスは、自動車のECU開発関連や、航空機設計等です。

エヌティ・ソリューションズは、ここにあるように、SAPコンサルティングあるいはMicrosoft Dynamics365をベースとするソリューション提供といった、いわゆる会計系のコンサル支援をしている会社です。

センスシングスジャパンは、監視カメラやドライブレコーダー等を扱っています。

【Appendix】 株価チャート

株価については、第2四半期(決算を)発表した後に落ちました。企業は、投資せずにずっと伸びるのであれば、それが一番楽ですが、それはないので、やはり儲かってる時にやらなければいけない投資に関しては、しっかりと進めなければなりません。

共通プラットフォームや事業部の開発ということで、共通プラットフォームを作る行為や、今後の豆蔵のあり方について再編等を考えるためのコンサルティング費用等を払い、販管費は若干増加しましたが、基調としてとくに問題があるというわけではございません。

ご説明は以上とさせていただきます。ご清聴、ありがとうございました。

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