商品サービス開発をスピードアップする「共創」はどう始める?
共創を実現するために必要なこと
私がストックビジネスアカデミー(以下、SBA)実践会というところで共創を実現するために使っている手法は、以下の通りです。
まずは相手の事業内容、商品サービスを深く知るということを行います。一般的には、「自分はこれができるが、あなたは何ができますか?」というような関係から事が進むと思われがちですが、SBAでは違うアプローチを使います。
最初は、相手方の事業について深くヒアリングを行います。自分のことは一切忘れて、自分の利益も一切考えずに、相手の課題解決に対してのみ思考を巡らせます。時間にして90分ほどですが、全力で相手の企業の課題に向きあうことに集中すると、今までにない思考力が動き出します。
なぜなら、自分のこととなると「人がいない、お金がない、機材がない」など実態を知りすぎているために、できない理由を探してしまう。これが思考を邪魔するのです。
一方、他人の会社ならばそういう阻害要因を一切考えない状態で、いくらでも意見が出ます。「無責任でいい」という前提で考えるのです。
また、決まった手順でワークを行うので無駄なストレスがありません。まず、今の商品に対して機能と利点を箇条書きにします。次に、会社として抱える課題や優位点、長期的視点で変化するものを探します。