文化シヤッター、上期は9期連続増収 原価率上昇も売上増が上回り営業益増で通期予想を上方修正

2019年11月28日に行われた、文化シヤッター株式会社2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:文化シヤッター株式会社 代表取締役社長 執行役員社長 潮崎敏彦 氏

事業環境

潮崎敏彦氏:まずはじめに、先の台風および大雨の被害でお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災されたみなさまには、1日も早く日常生活に戻れますことをお祈り申し上げています。千葉県を中心に、茨城県、当社は復興に対して非常に大きな役目を担っています。非常に災害が大きかったために、まだ追いついていない状況でございます。

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全国から工事・サービスの人間を集めて、現在対応しているところでございます。3月くらいまでかかると予想しています。被災者の復興には全力で取り組んでまいります。

それでは決算資料に基づいてご説明していきたいと思います。まず、2ページ目です。2ページ目は9月期のことなのですでに把握されていることと思います。上期は民間企業設備投資が102.3パーセント伸び、新設住宅着工戸数が前期比を割りまして95パーセント、そして非住宅着工床面積が95.8パーセントという数字でした。

当社の業績に一番多く関わってくるのが非住宅の着工面積だと思っています。そして最近、民間の設備投資も非常に大きくなっているので、当社はこれも注目する数字にしています。

業績

それでは、業績についてご説明します。3ページです。上期は計画を上回ったため、通期業績予想を上方修正させていただきました。売上高は、新規受注工事を含む手持工事の進捗が想定以上に進み、9期連続の増収で、過去最高売上となりました。同様に、減価償却費と取付工事費等が原価率を押し上げましたが、好調なシャッター関連製品事業・サービス事業の2つが売上増に寄与し、売上が伸びたことによって営業利益は2期連続の増益となりました。

設備投資についてです。20億9,300万円の内訳ですが、設備の合理化・更新15億円、次期情報システムの開発で5億円、子会社の土地取得で1億円となっています。子会社とは、BXルーテス株式会社が工場の隣地を1億円で取得いたしました。1株当たりの配当金は、2円50銭増配の12円50銭としました。

売上高および営業利益の増減要因

続きまして4ページは売上高および営業利益の増減要因です。3ページでご説明したとおり、販売数量の増加とサービス事業が大きく寄与し、トータルで106億3,800万円の増収となりました。営業利益についても同じく、販売数量の増加とサービス事業が寄与して、コストアップである人件費・取付経費・減価償却費などの増加をしのぐ金額を上げ、トータルで12億2,300万円の増益でございました。

セグメント別売上高および営業利益

5ページです。セグメント別の売上高および営業利益については、ここにある5つのセグメント全部で増収増益となりました。シャッター関連製品事業については、大型の物流倉庫および工場、オフィスビル向けの重量シャッターが非常に好調でした。それにより増収増益です。建材関連製品事業については、宿泊・公共施設、工場のドアが好調に推移しました。

サービス事業については、災害対応をはじめ、シャッターの修理売上、法定点検を含めた保守点検契約が好調に推移しました。リフォーム事業については、ビルリニューアル事業および住宅リフォームを取り扱うBXゆとりフォーム株式会社が好調に推移いたしました。その他事業については、ゲリラ豪雨等の対策の止水商品の売上が好調に推移しました。これらにより増収増益を上げることができました。

売上高の用途別セグメント別分析

6ページの売上高の用途別セグメント別分析については、増収額106億4,000万円を用途別で見ると、工場・倉庫、住宅その他が大きな伸びを示しました。工場・倉庫向けは、シャッターおよび建材関連製品事業がけん引しています。オフィスビル・公共施設向けは、同じくシャッター関連製品事業とサービス事業がけん引しています。

商業施設については、シャッターおよび建材関連製品事業。医療福祉・学校向けは、医療福祉向けのシャッター関連製品事業と学校向けの建材関連製品事業が堅調に推移しました。住宅その他については、建材関連製品事業とリフォーム事業がこれらを牽引いたしました。このような状況で増収増益を果たすことができました。

事業環境予想

2020年3月までの見通しについてです。8ページの事業環境について、当社は民間企業設備投資が101.5パーセント、新設住宅着工戸数はさらに減って93.6パーセント、非住宅着工床面積は102.7パーセントと見ています。

業績見通し

続きまして9ページ、業績の見通しです。上期の好調を受けて下期がどのような状況かということですが、売上高および営業利益については、東京オリンピック・パラリンピック関連施設や大型物流倉庫、再開発物件等の売上増に合わせて、台風に伴う災害対応の増加を見込み、売上高は153億3,900万円増の1,900億円、営業利益は11億9,900万円増の110億円を予想しています。

設備投資額40億円については上期と同じで、設備の合理化・更新で33億円、次期情報システムの開発で7億円を見込んでいます。次期情報システムは1月に稼働させる予定でございます。これによって、大きく働き方改革ができると思っています。

とくに現在は営業、設計、工務担当者の非常に多忙を極めているセクションにおいて、この次期情報システムが貢献するかと考えています。慣れるまでには少し時間がかかるかもしれませんが、将来を見据えて投資している状態です。

1株当たりの配当金については、上期12円50銭、下期12円50銭の通期25円を予定しています。

売上高および営業利益の増減要因

10ページは、売上高および営業利益の増減要因です。上期と要因は変わりませんが、販売数量の増加、サービス事業が寄与するものと思っています。営業利益についても同じように、販売数量の増とサービス事業が寄与するだろうと思っています。このことでコストアップ要因そのものをも吸収できるだろうと見ています。トータルで11億9,900万円の増益を見込んでいます。

セグメント別状況

11ページ、セグメント別の状況です。2020年3月期の1,900億円の売上について、少し検証してみたいと思います。2020年3月期の欄の、上期実績の受注残高をご覧ください。792億1,700万円です。これが、主に下期に売上として上がってくる数字です。来期分もありますが、前期に比較して14億1,700万円、受注残が増えています。

このうち、今期中に売上が上がると予想される金額については、前年より26億円増えているため、1,900億円は達成できると見ています。売上がある程度上がれば、営業利益も付いてくるだろうと見ています。そのため、売上高1,900億円の計画を立てました。

基幹事業の拡大➀ シャッター事業の強化

それでは続きまして、その内訳についてです。基幹事業の拡大として、シャッター事業の強化についてお話しいたします。シャッター事業についても、上期、大型物流倉庫、オフィス向けの重量シャッターが好調に推移しました。通期については、東京オリンピック・パラリンピック関連施設や物流倉庫、再開発物件等で重量シャッター、非住宅向けの需要増を見込んでいます。そういう意味で、シャッター事業売上が688億円と見ています。

基幹事業の拡大② ドア・パーティション事業の強化

14ページです。ドア・パーティション事業の強化ということで、ドア事業については、上期は主に宿泊および公共施設、工場向けのドアが好調に推移した結果、売上高は17億円増の172億円でした。通期はシャッターと同じように、東京オリンピック・パラリンピック関連施設や再開発物件等の需要増と、堅調な受注状況を背景に、売上高は23億円増の419億円を見込んでいます。

ドア事業における当社の一番の課題は利益率です。シャッターほどの利益率は望めませんが、さらに利益率を向上さセル必要があるということで、2つの政策を今進めています。1つ目は、接着工法で生産効率を高めた「ミドルドアSKD」の拡販でございます。工場の生産効率が非常に上がると見ています。

また、2つ目は工事です。安全性と生産性の向上につながるドア枠の無溶接工法です。現場、とくにリニューアルの現場等で、溶接を使って火災を起こす事故が起きる可能性があるのです。ですから、溶接を使わない無溶接工法を採用しています。すべてこの方法になるかと言うと、なかなか現場がOKしてくれないためスムーズにはいきませんが、このことを推進していきたいと思っています。

パーティション事業については、上期は前期比1.4パーセントの30億円。通期はオフィスビル向けの拡販を推し進めることで、前期比3億円増の80億円を見込んでいます。

注力事業の強化➀ エコ&防災事業の強化

さて、15ページです。注力事業の強化ということで、エコと防災事業の強化です。上期は、好調に推移した止水事業と、結対象とした株式会社エコウッドとの連携による再生複合材「テクモク」の拡販により、売上高は前年同期比11億円増の14億円となりました。

通期は、引き続き株式会社エコウッドとの連携を推し進めるとともに、多発する台風や豪雨などの自然災害への防災意識の高まりを受け、止水商品の積極的な提案による持続可能な社会への貢献を推し進めています。以上により、売上高は16億円増の33億円を見込んでいます。

右側の写真は広島市役所に採用された「浮力起伏式止水板」です。当社がずっと発売していた止水板については、人が設置するという商品でした。「人のいないときどうするの?」「夜、ゲリラ豪雨が来たとき、台風が来たときどうするの?」という問題がありました。この起伏式の止水板については、水が押し寄せてくると自然に浮力して、止水効果を高めるという商品でございます。画期的な商品でございます。

これについては、広島市役所に続いて関西空港でも採用されています。この事業については、当社の業績もさることながら、やはり社会貢献と見ています。

注力事業の強化② メンテナンス事業の強化

続きまして、注力事業の強化②、メンテナンス事業の強化です。上期は、台風による災害対応をはじめとする修理と、防火設備の法定点検に伴う売上増が寄与し、売上高は18億円増の132億円でした。通期は引き続き、災害対応と法定点検の対応強化を推し進めることで、売上高は前期比49億円増の324億円を見込んでいます。

法定点検については、みなさまご存知のように、2019年6月から「年1回行いなさい」と暫定的な法律が通常のかたちに戻ったことで、施主は年1回防火シャッターとドアの点検をしなければならなくなったため、これもまた今後に大きく貢献してくれるものだと思っています。

注力事業の強化③ ロングライフ事業の強化

続いて17ページ、注力事業の強化③。ロングライフ事業の強化です。上期はBXゆとりフォーム株式会社が、販売単価のアップとリピート顧客の拡大により増収増益となりました。ビルリニューアル事業は台風による災害対応も含めて受注が拡大しました。以上により、ロングライフ事業の売上高は前年同期比7億円増の38億円となりました。

通期に関して、住宅リフォーム事業については屋根リフォーム・外壁塗装・板金等を新たな注力テーマとして、受注拡大を図ってまいります。ビルリニューアル事業は「耐震」と「浸水対策」をキーワードに元請け対応を強化します。以上により、ロングライフ事業の売上高は、前期比6億円増の75億円を見込んでいます。

これから日本では新規の事業よりもリニューアル・リフォームの需要が増えます。既にその波が押し寄せてきています。このロングライフ事業にさらに力を入れていきたいと思っています。

注力事業の強化④ 海外事業の強化

海外事業の強化です。海外事業は、上期はオセアニアの中心拠点であるオーストラリアにおいて、2019年6月にBX BUNKA AUSTRALIA PTY LTDが産業・商業施設向けシャッターメーカー、ARCO(QLD)PTY LTDの全株式を取得して子会社化したことも含め、売上高は前年同期比12億円増の54億円でした。

通期は、ベトナムを中心としたASEANにおいて、樹脂サッシ大手メーカーで持分法適用会社のEUROWINDOWとの連携強化により、受注拡大を図ってまいります。オーストラリアでは、Steel-Lineが取り扱っていた住宅向けのガレージドアに、ARCO(QLD)PTY LTDをグループに入れたことによって、産業・商業施設向けの商材を含め、さらなる事業拡大を推し進めていきます。

これにより、海外事業の売上高は前期比で16億円増の123億円を見込んでいます。現在、売上比率では海外の分が6.5パーセントでございます。これを10パーセントまで早急に上げていきたいと思っています。以上、注力事業の強化の4項目です。

トピックス① 「ARCO(QLD) PTY LTD」を子会社化

続きまして、トピックスに移りたいと思います。20ページです。オーストラリアでARCO(QLD)PTY LTDを子会社化いたしました。BX BUNKA AUSTRALIA PTY LTDがARCO(QLD)PTY LTDの全株式を取得しました。BX BUNKA AUSTRALIA PTY LTD・Steel-Lineは住宅用のオーバードアをメインの商品としており、非住宅(産業用)という商品はありませんでした。事業領域の拡大のためにARCO(QLD)PTY LTDを買収し、産業用・商業施設分野に進出したいと思っています。さらに大きく成長させたいと思っています。

ARCO(QLD)PTY LTDはどんな商品を作っているか、右の写真で示しています。真ん中がクリアパネル式のアルミシャッター、その右が普通のアルミシャッター、そして下の左側が重量シャッター、右側がカウンターウェイトドアという、折り曲がって上がっていく商品です。このようなものを製造・販売しています。

トピックス② 新商品他

続きまして、トピックスの②です。新商品他についてです。新商品として、押しボタン操作1つで止水機能を発揮するシャッタータイプの新たな浸水対策商品があります。名称は、止水パネルシャッターが「アクアフラット」。その右側、止水板付きの重量シャッターには「アクアボトム」と名前を付けました。

特徴としては、押しボタンによる簡単かつスピーディな操作、漏水量20リットル以下の高い止水性能、多光軸センサをガイドレール内部に標準装備していることなどです。停電時もシャッターが全閉して止水機能を発揮する、安心設計でございます。JISに対応しています。

そして真ん中が、IoT化した窓シャッターで、「マドマスター・スマートタイプ」という商品です。Googleアシスタントと連携を開始しました。これは音声で「窓シャッターを開けてください」と言うと、自動的に上がるという商品です。

それから新工法で、安全でスピーディーなドア枠無溶接工法「スマートアンカー」工法を開発しました。特徴として、溶接を行わない工法のため、安全かつ火災予防の各種工程が不要となります。1人で取り付け作業が可能であるため、施工時間を約半分に短縮できます。当社の開き戸(一般のスチールドア・「ミドルドアSKD」・鋼製軽量建具「PDドア」)に対応しています。

以上、私からの説明でございます。ご清聴、どうもありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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