女子たちのおしゃれの行く末

冒頭に述べたアダストリアの「ドットエスティ」ですが、誕生月が近づいてきたこともあり、使用を再開しました。店員さんがコーディネートを披露しているのが魅力の1つで、身長が近い人のコーディネートは参考になり、イメージしやすい。また「店舗に行ったら会えちゃうかも?」というワクワク感があります。

ストライプインターナショナルの「メチャカリ」は、確かに革新的なサービスです。とはいえ、「毎月6,000円被服費として支出する」ハードルが高いため、今のところは利用していない筆者。総務省統計局の「家計調査調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」によると、総世帯の「被服及び履物」の消費支出は月平均9,492円、二人以上世帯は1万1,384円、単身世帯は5,627円

日々大きくなる子どもの被服費が家計を圧迫している二人以上世帯において、「親だけに毎月6,000円も支払うのは難しい」のが現状かもしれません。単身世帯においても、履物を含めて5,000円です。よっぽど「おしゃれに敏感」で、「お金に余裕」がないと利用できないのではないか、と思うのです。

ネットショッピングの消費者としての利点の1つに、「買いすぎない」ということが挙げられると思います。予算内で冷静に買い物することができます。しかし店舗に行くと「予定外のものを買ってしまう」ことも。でもこれに対して多くの女性は、「あー買っちゃった…」と後悔しつつも、「(でも明日からの生活が楽しみ♪)」とも思っている人が多いのです。

ネットショッピングでそれができたら強いな、と思います。もちろんサブスクなんて定額制ですから、「毎月これくらいかかるけれど、それでも続けたいワクワクがある」と消費者に思われたら最強ではないでしょうか。

2020年、消費者の服へのアプローチ方法はさらなる多様化が進む可能性が高いでしょう。そのような中で「明日へのワクワク」を提供できる企業が2020年の勝者になるのではないでしょうか。

【参考】
IRライブラリー」アダストリア
MECHAKARI
「家計調査調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」総務省統計局

尾藤 ちよ子