海外勢はクリスマス・年末休暇へ。閑散とした相場で値動きも小さい

2019年12月27日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より87円20銭安の23,837円72銭となりました。反落ですが、下げ幅はそれほど大きくありません。クリスマス休暇や年末年始を前に、海外勢の参加が少なく相場は閑散といったところ。

実際に売買代金も少なく、東証1部の売買代金は、活況の目安とされる2兆円を連日下回りました。

特に25日には、概算で1兆992億円と、今年最低となり、2012年12月12日(1兆627億円)以来、7年ぶりの低い水準となりました。その後も売買代金は伸びず、26日は1兆3571億円、27日は1兆4332億円でした。

今週の展開はどうなるでしょうか。米国株は好調で、27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比23ドル87セント高の28,645ドル26セントと過去最高値を更新して終えています。

日本株も連れ高になるといいのですが、今週の取引は30日の大納会1日のみです。ちなみに、「大納会はご祝儀相場で上昇が期待できる」とも言われます。今年は上昇して終わるのでしょうか。

ただ、実際の結果を見ると、2018年(▲63円)、2017年(▲19円)、2016年(▲31円)と、3年連続で下落しています(いずれも大納会と前営業日の終値との差)。

といっても値動きは小幅です。参加者も少ないので、買うにしても売るにしても、大納会で大きな仕掛けは禁物かもしれません。

むしろ、新年の動きがどうなるのか気になるところです。カギの一つはやはり米中の通商交渉問題です。2019年は、交渉の進捗を巡り相場が翻弄されました。第一段階の合意が2020年1月に調印される見込みですが、先行きは楽観できません。

さらに不安材料になりそうなのが米トランプ大統領の言動です。現状は通商交渉に進展が見られるものの、秋の大統領を控え、支持率向上のためにトランプ氏が再度、強硬姿勢に転じるリスクもあります。年明けはまず、その言動に注目したいところです。