先日、私が代表を務めるハッチ・ワークが開発した「アキマチ」が、イノベーションズアイ主催の「革新ビジネスアワード2019」で栄誉ある大賞を受賞しました。「アキマチ」は月極駐車場の稼ぎが勝手に増えるという革新的な看板です(詳細はこちら)。

実は、看板を単なる広告スペースにせず、新たな価値を生み出すものにする方法を私に教えてくれた人がいます。たかが看板と思うかもしれませんが、発想ひとつで素晴らしいツールとなる。その発想を拡大して事業を伸ばしていき、上場までした方です。今回はその方のインタビューをお届けします。

継続的に営業アプローチをするための「看板」

現在、民法改正という大きな流れが来ています。その中で保証人制度変わるのですが、このタイミングに合わせて登場した家賃債務保証サービス「オフィス保証24」が業界で注目を集めています。

この「オフィス保証24」を展開するスターリンク株式会社の代表取締役社長、長尾泰治(ながお・やすはる)さんの事業の作り方には、私もかなり影響を受けています。長尾社長は私のストックビジネスの基礎的知識に大きく影響を与えた、いわばビジネスメンターです。

彼の行動はというと、業界の常識に染まらずに着想し、目先の利益では動かず、ストックビジネスにしか興味がないように見えます。では、そういう行動を続けると、時間とともに事業はどうなるのでしょうか。

長尾社長は、現在のスターツコーポレーションに入社。その後、今では上場企業となったエリアリンク株式会社の創業に参加して経営基盤を作り、さらに自らスターリンク株式会社を起業し、新たなビジネスを次々に作っています。まずはスターツから独立してエリアリンクの創業に参加したころの話からお聞きします。

長尾:エリアリンクでは、トランクルーム事業を始める前に土地を借り上げて駐車場(トラックヤード)や資材置場などとして運営するサブリース事業を行なっていました。固定資産税が掛からずに土地を保有できているようなものですから、本当に最強の仕組みだと思いました。もちろんサブリース先の選定は重要ですけどね。

大竹:そういえば、私が長尾社長に出会った頃から「サブリースは最強!」とおっしゃっていましたね。

長尾:時代が良かったのもありますが、ポイントは空き地に看板を立てさせてもらうことで、土地オーナーへのアプローチと関係性を保つための仕組みができていたことだと思います。

大竹:確かに、営業には継続してアプローチする仕組み、つまり嫌われるのではなくて相手に喜ばれながら通い続けられるというのは大事ですね。

長尾:毎月の看板料をあえて持参するのですから、土地オーナーも毎月顔を出してお金を持ってきてくれる担当者を悪く思うわけはなく、当然のように家にあげてお茶を飲んで世間話をする。

大竹:結構、大家さんは暇ですからね。

長尾:そうです。そしてその世間話から不動産を含めた相談が自然に生まれるという仕組みです。