がんばれ。ファイト。何かあるごとに我々はこの言葉をつかいます。テストがんばれ、試合ファイト、お仕事がんばって、いろいろな場面でつかわれます。ただ、逆の立場になって考えると「がんばれ」と言われて「よし、がんばろう」と思えるでしょうか。あまりにも安易につかわれるので言葉に重みがなくなり、言う側も言われる側も軽くとらえてしまっているように思います。

そこで今回は「がんばれ」「ファイト」などよくつかわれる言葉を子供がどのように受け取るかを考え、さらに簡単にできる励まし方を提案します。

「ファイト」がクレームに

以前勤めていた塾でこのようなことがありました。そこでは子供達を励ますために年賀状や暑中見舞いを送っていました。あるとき、生徒の母親からクレームの電話がきました。聞いてみると、担当講師のひとりが「ファイト」とひと言だけ書いて葉書を送ったことに立腹されたようでした。