油断は禁物「住宅ローンの予想外の結末」 銀行員は見た!

団体信用生命保険で大変な目にあったケース

団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りる人が生命保険に加入し、死亡した場合には保険金で住宅ローンが完済される仕組みです。

ちなみに保険料は毎月のローン金利に含まれています。「団体信用生命保険料は無料です」「保険料は銀行が払います」といった表現をしている銀行もありますが、これは表現方法の違いだけです。

皆さんが毎月返済するローン金利を集めて、銀行が保険会社に保険料をまとめて支払っているので、私は「保険料は金利に含まれる」と説明しています。

この団体信用生命保険で、保険の申込書(告知書)を本人が書かなかったばっかりに、団体信用生命保険で大変な目にあった方がいました。次の2つのケースは保険会社主催の銀行ローン担当者向け団体信用生命保険説明会で聞いた、実際にあったという話です。

1つ目は「奥さんが書いてしまった」ケース。

団体信用生命保険の申込書は、もちろん本人が自署しなければいけません。申込むだけでなく、病気や健康状態について告知するので、絶対に自署でなければダメなのです(身体的理由が認められれば、代筆をすることは可能です)。

このケースでは、団体信用生命保険の申込書を銀行員が渡し忘れて自宅に届けたところ、「ローンの申込で書類をたくさん書いて大変だから」と奥さんが勝手に代筆してしまいました。

ところがその後、ご本人が亡くなり書類を再点検したところ、自署していなかったことがわかったのです。

奥さんはご主人が大変だから、と悪気なくやったことなのですが、最終的に自署でなかったことが原因で団体信用生命保険はおりなかったそうです(ただし、別に加入していた生命保険でローンは完済できました)。

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勤続30年の現役銀行員。金融ライター。
銀行員として数え切れないほどのお客様と会い、相談に乗り、一緒に悩んだ経験では誰にも負けない自信があります。
取り組んでいく記事も、そんな一介の銀行員目線で書いています。