油断は禁物「住宅ローンの予想外の結末」 銀行員は見た!

・住宅ローンを借りたときの平均返済期間は26.4年
・借りてから完済までの平均期間は15.2年

参考:2018年度 民間住宅ローンの貸出動向調査結果(住宅金融支援機構)

最長で35年借りることができる住宅ローンですが、その最長まで借りる人が多くないことと、そして多くの人が早く返そうと意識しているので、完済までの平均期間は15.2年になっているようです。

ローンを繰上返済するときは、100万円などある程度まとまったお金で繰り上げして、何カ月分かの返済期間を短縮すると言うのが良くあるケースです。

私が応対したお客様で、繰上返済するときに返済金額を増やした方がいました。繰上返済は、手続きする時に、たとえばボーナス返済をなくし毎月返済だけにすること(月額は増えますが、ボーナス月のしわ寄せがなくなる)や、毎月の返済額を増やす(多く返す分、返済期間は短くなる)こともできます。

この方も、早くローンを返し終えたいという気持ちが強く、自ら希望して毎月の返済額を増やしたのです。ところが、しばらくしてその人は不幸にもリストラに遭い、収入が激減して返済が追いつかなくなってしまったようです。

住宅ローンでは、リストラや病気などやむを得ない理由があり、銀行が認めると、毎月返済を軽くする「リスケ」という救済措置があります。この方もリスケで救済することになりました。

ところが、ローン返済が増えたり減ったり急激に変化したのと、収入の減少で家計がまわらなくなったようで、最終的にはローンを返すことができずに、結局は家を手放すことになってしまいました。

リストラという同情すべき事情はあったのですが、もし自分で返済を(ムリして)増やさずに貯金していたら、違う結末になっていたかもしれません。

参考記事

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勤続30年の現役銀行員。金融ライター。
銀行員として数え切れないほどのお客様と会い、相談に乗り、一緒に悩んだ経験では誰にも負けない自信があります。
取り組んでいく記事も、そんな一介の銀行員目線で書いています。