お金儲けのマニュアルを実践しても幸せにはなれない!?その理由とは

筆者は書店によく行きます。最近、気がついたことがあります。それは「お金儲け」に関する本が多いこと。タイトルを見るとその多さに気づかされます。しかし、本の通りに実践してもお金を儲けることはできないでしょう。なぜでしょうか。

今回は、ベストセラー作家の本田健さんにお金の本質について伺います。近著に「一瞬で人生を変えるお金の秘密happy money」(フォレスト出版)があります。

お金のルールを理解する

私たちが豊かな社会生活を営むうえで、お金は不可欠です。誰もが、お金を稼ぐために頑張ります。しかし、一生懸命働いてもなかなかお金はついてきません。あなたは知っているはずです。あなたよりも裕福そうに見える人たちが、あなたよりも頑張って働いているわけではないことを。

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お金を稼ぐ行動はゲームだと割り切って、楽しんでいる人のほうが上手です。ゲームの過程や駆け引きを楽しむことができるからです。ところが、多くの人はモノポリー (人生ゲーム)をしたがります。なぜでしょうか?本田さんは、次のように説明します。

(本田さん)「もしもお金は『ゲーム』だと言ったら、どうしますか。どのくらい真剣に遊べますか。勝てると思いますか。どんなに経済的にうまくいこうが、それは『勝利』ではありません。『勝利』があるとすれば、どれだけ『ゲームを楽しめるか』なのです」

(同)「共通のルールのもと、ボードの上で駒を動かし、先の予測もつくモノポリーとは違って、実生活でお金を使うときには、この先どうなるかが、さっぱりわかりません。10マスも一気に先にいくこともなければ、いつも時計回りに進んでいくこともありません」

2008年の不動産バブルを考えてみましょう。当時は、「不動産に投資すべき」と言われました。ところが、ある日、「お金のルール」が変わったのです。

これは、筆者も経験した「バブル崩壊」にも似ています。バブル崩壊は、ある瞬間に発生した現象ではありません。体感できたわけではありません。誰もが、バブル崩壊と気がつかず、数年間をかけて生じてきた社会現象です。

仮想通貨などにもあてはまります。10年前、中央銀行を介さない仮想通貨の台頭や資本の形成などは誰も予想していませんでした。いまは、全く新しいパラダイムシフトが発生しています。ある日を境にして、「お金のルール」が変わったのです。

あなたにとってお金とは、なんですか?

読者の皆さまは、小学生の子供に「お金って何?」と聞かれたら、「お金には、紙のお金と硬貨の2つがあるんだよ。お金があれば、いろんなものが買えるんだよ」と答えるかも知れません。大人に説明するにはどうしたらいいでしょうか。「お金は、ものやサービスをやりとりするための手段」とでも説明するのでしょうか。

(本田さん)「お金は『やりとりをするための手段』だったり、『いろんなものを買う』ためのものではありません。一生懸命働き、お金を稼ぎ、貯金し、投資することで、いつかお金持ちになれる。そう考えている人もいます。果たしてそんなに簡単にいくのでしょうか。たくさん稼いでも、必ずしも成功を手に入れられるとは限りません」

(同)「お金を『うまく』使うことが、倹約や貯金をすることだとしたら、人生はやや苦痛なものになってしまいます。それでは、自分か望んでいるものを遠ざけるゲームのような人生です。貯金をする癖がある人は、なぜ、自分かそんなにも倹約したがるのか、探ってみるといいかもしれません」

さらに、本田さんは、「お金は、お金にしかできないかたちで、人助けをする」とも解説しています。例えるなら災害支援などが挙げられるでしょう。例えば、「自然災害で被災する」という困難に見舞われたとき、「祈り」や「励まし」が届けられたとしても本質的な助けにはなりません。しかし、お金があれば立ち直る機会を得ることができます。

では、お金があればすべて解決するのでしょうか?実は、大金を稼いだからといって人生の問題がすべて解決するわけではありません。そこに気づくべきであり、実際のところ、「理想の人生を築くのに大金は必要ない」ということに気がつかなくてはいけません。

お金で解決できないこともある

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  • 尾藤 克之
  • コラムニスト、著述家、明治大学研究員

東京都出身。議員秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)を運営しライフワークとしている。メディア出演、著者投稿多数。