離婚に至った原因は夫婦によってさまざま。ドラマで見るような「派手にケンカをした」「不倫をされた」というケースばかりではありません。

では、世の中の離婚した人たちにはどのような背景があったのでしょうか。夫との離婚を望んだ3人の女性が選択したケースをみながら、「離婚」について考えてみましょう。

離婚に至った動機は?

「常に上から目線とか、まあ小さなことの積み重ねとは思うのですが…。」と語るのは、先日10年以上連れ添ったご主人と離婚をしたというMさん(40代)。「ある日、主人が、私の肩に軽く触れたんです。とっさに思ったのは『嫌、触らないで』。なんていうか、その時に気づいたんですね。もう触られるのも嫌なほどに、主人を嫌いになっていたことに…。そうなると、もうダメですね。同じ空間にいるのが苦しくて。このまま年齢を重ねるのかと思ったら耐えられず、主人に頭を下げて、別れてもらいました。」

なかには、Mさんのように、「どれが決め手とはいえない。」という人もいるようですが、司法統計(平成30年度 婚姻関係事件数)では、離婚の原因は以下のようになっています。

【夫からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:その他
3位:精神的に虐待する
4位:異性関係
5位:家族親族と折り合いが悪い

【妻からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力をふるう
5位:異性関係

1位は男女共通して、「性格が合わない」という結果でした。また、男女ともに「精神的な虐待」が上位に登場している点にも注目です。

これは、どのようなケースが考えられるのでしょうか。内閣府男女共同参画局HPの「ドメスティック・バイオレンス(DV)とは)」をもとにした、精神的な虐待の例をみてみましょう。

・大声で叫ぶ
・実家や友人との関わりを限定させる、電話や手紙などを徹底的に確認する
・相手の会話に反応しない
・人前で罵る、命令口調で話す
・相手の大切なものを破壊する
・子どものことを持ち出して脅す

このような言動に振り回されているうちに、「自由になりたい」と感じた人が多いのでしょう。Mさんのご主人は「常に上から」だったといいますから、大なり小なり、Mさんにとって、精神的な虐待だと感じられる部分があったのかもしれません。

定年離婚を考えている人も