毎日思いのままに散らかし、親のいうことを聞かず自由にふるまう子供たち。何度も繰り返し教えるのに疲れ、気が付いたら怒鳴り散らしていた、そんな経験はありませんか。世間は「叱らない育児」ブームですが、そんな風にできるのであれば苦労はしません。

現実にはそんな笑顔の親のいうことを聞くほど子育ては甘くなく、いつも力でねじ伏せてしまっては後悔してしまう…。ガミガミする母親たちは、心でそんな葛藤をしているようです。

怒っていうことを聞かせるのは支配?

本来しつけとは、子供が社会に出た際に困らず生きていけるよう導いてあげることを目的としています。ところが、我が子のためを思っているはずなのに、時として自分が面倒を避けるためだったり、疲れを解消するためだったりと、いつのまにか親の都合で子供をコントロールしてしまっている、という現象が起きてしまうことも。

本来であれば、水がこぼれたり、砂が巻き散らかったりするようなことだろうと、何事も経験させてあげたいところですが…疲弊している母親にそんな余裕はなく、怒号を飛ばしてしまうのも仕方ないのかもしれません。ただ、日常的に怒りをもって子供をコントロールすることは、果たしてしつけといえるのでしょうか。親が自分に都合の良いように子供を動かすことは支配であり、将来の子供のためとはいえません。逆に、親の顔色ばかり伺って指示を待つようになってしまうと、自律ではなく他律となってしまう危険性を含んでいるのです。

いつだって理想はのびのびした子育て

多くの母親たちは、できれば子供の自主性を尊重し、のびのびとその好奇心を伸ばしてあげたいと考えています。しかし、世の中には危険なものや他の人に迷惑をかけてしまうこと、多くの社会的ルールが存在します。

そういった一般的な常識を取り入れつつ、子供の能力を最大限に発揮させる…口では簡単にいえますが、実行するとなると並大抵のことではありません。親はそのバランスにいつも悩み、自分の育児があっているのか自問自答を繰り返します。

親が楽になる折衷案は