年に数回行われるお楽しみ会は、小学生時代の楽しい思い出として記憶している方も多いはずです。昭和から平成時代になっても絶えることなく受け継がれてきていますが、最近のお楽しみ会はどうやら昔とは少し様子が異なっているのをご存知でしょうか。

今回は、令和時代に突入し、保護者世代の小学校時代とは大きな変化を見せている小学校のお楽しみ会を紹介します。

リーダー格だけが引っ張るお楽しみ会は昔の話

学期末が近づき、教科の進み具合に余裕が出てくると、先生から「今度、お楽しみ会を開こうと思っています」と伝えられるのを心待ちにしていた記憶がありませんか。筆者は、どの学年でも必ずお楽しみ会を開催していたのを覚えています。勉強をしなくて済みますし、ゲームなど賑やかな時間を過ごせるのでとても楽しみにしていました。

低学年の頃は、先生主導で内容を決めることが多かったものの、学年が上がると学級委員長と副委員長を軸に、クラスのリーダー格が色々と話し合って決めたりしていました。一方、筆者のように面倒なことは逃げるタイプの生徒は、話し合いにノータッチで、本番のお楽しみ会だけを楽しむというスタンスでした。

しかし、筆者の子供達や近隣の小学校に通っている知人の子供達に話を聞くと、昔とは様子が異なっていることが分かりました。今の小学校では、お楽しみ会は役割分担をし、クラス全員が何かしらの手伝いをする仕組みになっているのです。

飾りつけ係からゲーム係まで細かく担当が決められる

何となくリーダー格の生徒任せだった昭和や平成初期のお楽しみ会ですが、今の小学校では担当を細かく決め、各人が責任をもって係の仕事を行っているようです。たとえば、筆者の子供達は飾りつけ係やゲームの企画、司会進行を担当したことがありますが、休み時間に係ごとに集まりそれぞれの役目を決めていました。

飾りつけ係になったときは、季節に合う切り絵を作成することになっていたので、筆者も折り紙を準備するなどの手伝いをしました。子供に聞くと、「色を分けて作成し、教室の壁や窓に飾る」「一人何枚と枚数を決めている」とのことで、一人が負担するのではなく、平等に分担していることを窺い知ることができました。

ゲーム係の時は、図書室に行って出題するクイズのネタ集めをしたり、司会進行の時は台本なども作成していたので、筆者の子供時代とは大分違うな、と話を聞くたびに感心しています。

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