クリーニング店を利用していますか? 9月29日は「クリーニングの日」

「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せから、毎年9月29日は「クリーニングの日」となっています。

これは、全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982年に制定したものですが、消費者にもっとクリーニングを利用してもらい、業界自らもクリーニング技術の向上を目指すことが主旨となっています。

多くの方々が、クリーニング店を一度は利用したことがあるはずです。スーツや高価な服だけでなく、毛布などの寝具も含めて、自宅の洗濯機では対応できないものが数多くあります。

独り暮らしの人の中には、下着と靴下以外は全てクリーニング店に出す人もいるでしょう。程度の差こそあれ、クリーニング店は私たち庶民の生活とは切っても切り離せない存在だと思われます。

クリーニング店の店舗数は直近20年間で激減

ところで、昨今のクリーニング業界はかなり厳しい状況に陥っています。まず、クリーニング店の店舗数の推移を見てみましょう。

クリーニング店には、洗濯設備を備えた「一般クリーニング所」と、単なる取り次ぎを行う店舗の「取次所」があります。なお、「無店舗取次所」は本稿では除外します。

平成29年度(2018年3月末)の店舗数は、一般クリーニング所が26,992店舗、取次所が67,110店舗、合計94,102店舗となっています。過去のピークと推察される平成9年度には164,225店舗あったため、ちょうど20年間で70,123店舗の減少、率にすると43%減となりました。

半分になった、というのはやや言い過ぎですが、それに近い激減です。“言われてみれば家の近くにあったクリーニング店がなくなった、少なくなった”と実感する人も多いのではないでしょうか。

投資ブームを背景に増加するコインランドリーもクリーニング店減少の一因に

クリーニング店減少の一因として考えられるのが、コインランドリーの利用増加です。実際、コインランドリーの設置数は増えています。

厚生労働省の調査統計によれば、コインランドリーの設置数は1997年の10,793店舗から16年後の2013年には16,693店舗へと拡大しています。残念ながら、直近の最新データは更新されていませんが、足元はさらに大幅増加となっている可能性があります。