18年間4,500億円超の巨大プロジェクト

2019年7月、みずほフィナンシャルグループ(FG)が、ついに新システムへの移行を完了しました。移行作業に伴うATM休止が告知されていたため、「みずほ銀行、ATMがよく止まっている」と、ご記憶にある方もいるのではないでしょうか?

実に18年間、4500億円超をかけ、ピーク時には8,000人が作業に動員された超巨大なプロジェクトであり、関係者でなくとも、金融機関やシステム関連の会社にお勤めの方にも、とても感慨深いニュースであったことでしょう。

みずほFGの新システム移行が注目された背景には、2度の大規模なシステム障害がありました。障害対応や、新システム移行の過酷な労働環境は「デスマーチ(死の行進)」と評され、終わらないプロジェクトとして「IT業界のサグラダファミリア」とも言われていました。このプロジェクトが終わったことで、エンジニアが大量に開放されるだろうと言われています。

2度の大規模システム障害