“格安SIM”シェアNo.1・楽天モバイルはどこまで伸びるか--2016年度 第3四半期 決算説明会

2016年11月10日に行われた、楽天株式会社2016年度第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:楽天株式会社 副社長執行役員 CFO 山田善久 氏

2016年度第3四半期決算説明会

山田善久氏(以下、山田):みなさま、こんにちは。楽天株式会社で財務を担当しております、山田でございます。本日は弊社の2016年度第3四半期決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

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まず、ビジョンが「Global Innovation Company」ということでやっております。このビッグデータを使ったエコシステム、楽天経済圏を拡大させていきたいと。

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1つのイメージとして、今まであまりお話をしてなかったんですが、「投資」というのもございまして、楽天のいろんなデータを、さまざまな形で活用するという意味で、投資の分野もやっていきたいということをちょっと前から申し上げています。

1つの例示として、これはすべて自分たちのお金なので、本当のいわゆるベンチャーキャピタルではなく、ベンチャー投資ということをやっております。すでにかなり高い利益を上げてるというのを例示としてあげさせていただきました。

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連結業績ハイライト

2016年度Q3の連結業績ということで、ご説明をしていきたいと思います。こちらはハイライトです。

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グローバルの流通総額が前年同期比+17.2パーセント。為替調整後、証券事業を除く売上が前年同期比+10.6パーセント。

これは、為替の影響、それから非常に市況の影響を受ける証券を除いた売上ということで、出させていただいております。

会計上の連結の売上収益ということで言うと、前年同期比+4.2パーセント。

これも証券を除きますけれども、FinTechセグメントの売上収益が前年同期比+28.2パーセントで、非常に順調に拡大していると。

楽天カードの営業利益が、多少の特殊要因もありますが、前年同期比+45.3パーセントと、非常に力強く成長していると。

国内EC流通総額も引き続き2桁の成長をしておりまして、+10.0パーセント。

それから楽天モバイル。これも楽天エコシステムの強さを1つ証拠づけている表れだと思いますけれども、楽天モバイルが格安SIMサービスでシェアNo.1となりました。

連結業績サマリー

サマリーがこちらのとおりでございます。

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それから、開示方法が少しだけ変わりまして、今まで「インターネットサービス」「FinTech」「その他」とセグメントが3つありましたが、これが「インターネットサービス」「FinTech」の2つになって、「その他」というのは名前だけ変えて、この「インターネットサービス」のなかに含まれることになりました。

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事業別業績

事業別業績がこちらに出ております。

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まず国内のEC、前年同期比の売上が6.7パーセント。それから営業利益が前年比−17.3パーセント。

第2四半期の営業利益は、前年比−24.6パーセントでした。前回の決算発表の場でもお伝えしましたが、楽天市場を中心として、もう1回GMSを伸ばすために、ポイント施策等、かなりのコストをかけております。

ただし、収益的には第2四半期がほぼ底ですよということを申し上げたかと思いますが、そのとおり、第3四半期につきましては、まだマイナスではありますが、−17.3パーセントと前回の−24.6パーセントに比べると、だいぶ改善してるということでございます。

「その他インターネットサービス」。これは海外とかでいろんなものが入ってるので、その方面をちゃんと縮小するかどうか、非常に気にされていらっしゃる方がいるので申し上げます。

第2四半期は−32億円ということで、今回の−48億円より小さかったのですが、投資していた株式の売却益等が出ていたのが今回はなかったので、その特殊要因を除けば、ほぼ第2四半期と同じ数字ということでございます。

トータルとして言うと、ほぼ申し上げていたとおりの決算といいますか、方向性としてはいいかたちになってるんじゃないかなと。

国内ECについては、投資をしながらも、第2四半期が底打ちで、ここからいろんなものが、流通総額、売上、利益、といったところにだんだんと順を追って波及してくると。

それから海外・その他の先行投資事業についても、多少デコボコはあるものの、だんだんとこの損が縮小して回復に向かっていると。

金融につきましては、商品が相当市況の影響を受けるものですから、どうしても多少デコボコはするのですが、証券を除いてはかなり順調にきているといった決算であったんじゃないかなと思います。

グローバル/国内流通総額

グローバルでも17.2パーセントと非常に力強い流通総額の伸びが見えています。

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国内につきましては、金融等も含めた流通総額が+17.0パーセント。それから国内のECについていうと+10.0パーセントということでございます。

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FinTechセグメント事業別業績

これがFinTech・金融でございます。

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楽天カードの営業利益の伸び率について、先ほど特殊要因があると申し上げましたが、これは実は前年、楽天市場と共同で大きめの販促キャンペーンをやりまして、その反動で前年同期比+45.3パーセントとなっております。

この特殊要因があって非常に強い伸びになってますが、その要因を差を除いても、おそらく+25パーセントぐらいを見ているということで、非常にいい数字になっています。

銀行は、利益で言うと+9.8パーセントです。カードと銀行の2つが今非常に順調に拡大しています。

証券だけやはり市況の影響を受けて、売上・利益ともにマイナスになっていますけれども、これは他社さまもそうなので、多少はやむを得ないかなというところでございます。

国内EC事業

それから国内のECでございますけれども、流通総額が+10.0パーセントということでございます。

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売上収益が+6.7パーセント。営業利益−17.3パーセントということで、まだマイナスではあるんですけれども、第2四半期に比べると、そこそこ改善してきていると。

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引き続き、私ども「SPUプログラム」と呼んでおりますけれども、楽天のいろんなサービスを使っていただくと、ポイントの倍率が上がると。これを、今年の1月から始めまして、継続してやってると。

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これは、三木谷の言葉を借りて言えば、「漢方薬」のようなもので、非常に副作用のある特効薬とは違って、比較的ゆっくりといいますか柔らかな効果でじわじわと効いてくると。ただ、気がつくと、お客さまが非常にたくさん楽天にきてくれるというか、一時的な効果のためにくるということじゃなくて、この楽天の良さをじわじわとわかっていただく。

そういうことでこうやってるわけですが、それがまさにこの次のスライドです。

いろいろとグラフがありますが、この赤い線が「購入者数」。楽天市場の購入者数全体の数字です。これは全部数字月別ですけれども、今年1月頃に始めてからじわじわと戻ってきていると。

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それから「新規・復活購入者数」というのが、この赤い点線ですけれども。新規のお客さま、それから1年以上使ってなかったんだけど、もう1回使ってくれるお客さま、これもじわじわと戻ってきてると。

それから注文件数も戻ってきているということで、8月にオリンピックがあった関係で一時的に下がってはいるものの、非常にじわじわと、これだけ大きな販促なんですが、これが浸透するまで時間がかかるという、じわじわと着実に戻ってきているということでございます。

ただ1注文あたりの金額がまだそんなに伸びていない。むしろちょっと低下傾向になるので、まだまだ国内ECの流通総額という意味ではまだ十分ではないんですが、ユーザー数・注文件数は非常に力強く戻ってきているので、第4四半期からまた伸びが確認できるのではないかなと思っております。

楽天市場流通総額における楽天カード決済比率

それからこの楽天市場流通総額における楽天カード決済比率ということです。こちらも順調に伸びてきているということでございます。

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楽天市場、国内EC関連でいいますと、先日発表いたしましたが、「爽快ドラッグ」という会社を買収いたしました。楽天市場のなかで非常に大きな店舗を運営していただいている会社でございまして。生活用品・日用品といったところを中心にやっていらっしゃると。

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楽天市場、国内ECを1つの塊に捉えるんじゃなくて、ジャンルごとにきちんとどういうお客さまのニーズがあるか把握をして、ジャンルの戦略を強化していこうということです。

こういった日用品については、自らきちんと私どもが投資をして、流通というかデリバリー、配送のところまで手を入れて、お客さまによろこんでいただくという、ジャンル戦略の強化の一環でござます。

いろいろ、楽天市場に、だいぶ手を入れていいかたちになってきました。広告収入が、一時は広告を販売するということよりも、とにかくお客さまによろこんでいただこうとして、広告の商品性なんかも見直しをしたわけです。

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私どもの広告収入は前年比がだいぶマイナスだったのですが、9月からプラスに転換して、10月・11月とさらに伸びていく予定でございます。

モバイルC2Cビジネスの加速

あとトピックス的に言うと、国内のEC、市場以外にもいろいろあります。

このモバイルアプリでのCtoCですね。ユーザー間の商品のやりとり、このマーケットが非常に加速してるわけです。

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「ラクマ」というもともと自分たちが始めたものと、「フリル」という最近買収した会社とのサービスを合わせますと、あるいは先行してるのがメリカリさんというところなわけですけれども、メルカリさんに比較しても、かなりいいところまで追いついてきているんじゃないかなと思っております。

海外事業の注力分野

海外もかなりいいかたちになってきております。

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一番代表格はこの「Ebates」という会社です。営業利益がこういうかたちで前年比で数10パーセント伸びているということで、私どもとしては非常に自信をもって米国でのEC事業をやっているということでございます。

これちょっとわかりにくいんですが、営業利益が右の軸になっていますので13億円。流通総額が左、これは10億円単位ですので、1,400億円ということです。

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規模も相当大きいですし、それから収益的にも四半期で13億円ということでございます。これ第4四半期、クリスマスシーズンが圧倒的に規模が大きくなりますので、もっといくと思います。

楽天モバイルハイライト

最後に楽天モバイル。これは、先ほど申し上げたとおり、楽天エコシステムの強さを象徴するような、こういった事業というものですが、非常に順調に伸びております。

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これは楽天カードが始まった時の申込件数と、それはもう10年ぐらい前になりますけれども、楽天モバイルが始まってからの、ちょっと前の申込み件数を比較したものでございます。

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楽天モバイルのほうが、軸を合わせると申込みのペースが早いということです。今、楽天カードが1,300万口座頂戴しております。ということは、数年すると、楽天モバイルも1,000万いくのではないかなと、これだけ見るとそういうふうに見えるということで、この表をしつこくお見せしてるわけですけれども、出だしとしては非常にいいということでございます。

これは第3者の調査結果ですけれども、メインで利用している格安のSIMサービスということでいうと、MVNOのなかで約21パーセントということで、圧倒的にNo.1ということでございます。

Project V6進捗

それから最後に「Project V6」。

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予算比の営業費用を100億円改善しようということで、いろいろと新しい事業もやりながら、地に足をつけて、コスト等を見直していこうということで、こちらも順調に推移して、ほぼほぼ計画どおりというようなことでございます。

私からは以上になります。ありがとうございます。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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