お盆は、帰省してお墓参りに行く機会を与えてくれる、何かとご先祖様と縁のある季節です。

ママ友のお父さんやお母さんが亡くなったなどの話を聞くと「はて、ウチはどうするんだろう?」と思いますが、喉元過ぎれば熱さを忘れてしまいます。とはいえ、必ず訪れるその時にそれなりの費用が掛かります。「縁起でもない」となかなか人には聞けない話ですが、「万が一」ではなく「必ず訪れる最期の時」です。今の時代、葬儀の事前相談はそれほど珍しい事ではありません。

うっすらでも予算が分かって、どこでどう用立できるか?が分かっていれば安心できます。筆者も気になっているので、ネットで探したりして問い合わせてみました。

葬儀社に電話して聞いたみた

ネットで「葬儀 見積」と入れると、広告がワンサカ出てきます。ざっと内容を見てみると、どんな種類の葬式があるか?や、セット料金の相場も分かります。(ただし、セット料金=総額ではありません、次の見出しで触れています)今どきのお葬式の種類としては、おおまかに下記の4つの種類に分かれているようです。

一般葬:従来通りの通夜と告別式があり、親戚だけでなくご近所や関係者を呼ぶお葬式
家族葬:家族と近しい人だけで執り行うお葬式
一日葬:通夜を省いて告別式だけのお葬式
直葬:亡くなったところから故人を直接火葬場へ運び、葬儀を行いわないスタイル

広告が出てきたところに、2社ほど電話してみましたが、どちらも「互助会(ごじょかい)方式」でした。互助会とは、どういうことなのでしょう?葬式代を毎月積立することで、その互助会が提携している斎場が使える権利を得られる、という仕組みです。積立した金額から葬式代が相殺されます。(ちなみに、互助会は日本全国に200社以上あります)

「会員料金がある」と広告している葬祭業者さんに「どうしたら会員になれるんですか?」と聞いたら、毎月積立をすればいいとのこと。「それって、結局互助会じゃん」と思いましたが、そういう風にうたっている広告ではありませんでした。「会員価格でお見積りを出しますので、折り返し電話します」という事で携帯の電話番号を教えて5分くらい待っていました。下記条件での見積は、会員価格が約86万円で、非会員価格が111万円とのことでした。

・一日葬、且つ家族葬
・参列者20人、お清めは15人
・返礼品はその時に渡す

でも、それが全ての料金じゃないのです。

「セット料金」と書いてあっても「総トータル」ではない&読経代がプラス

セット料金と書いてあると「あ、だいたいこれくらいで葬式出せるのね」と思いがちですが、違います。人数によって変わってくる費用(返礼品、精進落とし代など)は、セット料金や総額には含まれていません。

さらに、お寺さんにお支払いするお金も別途必要です。電話で葬儀費用の見積もりをした業者さんに「相場は?」と聞いたら、20~30万円だそうです。(一日葬でも、通夜と告別式と二日間あっても変わらないそうです)更に戒名代やお車代などもかかります。私も菩提寺に聞いてみましたが、相場と全く同じ返答でした。

ちなみに、以前話題になった「お坊さん便」は直送が35,000円、一日葬だと65,000円、一般葬や家族葬など2日間お願いする場合は、14万円だそうです。支払いは現金だけでなくカードでもOKということ、正直驚きました。ポイントが付くからカードで決済したくなりますよね。ちなみに戒名オプションは2万円です。探してみるともっと安いところもあり(交通費別ですが)、地獄の沙汰も金次第、というか、何だか複雑な気持ちになりました。葬儀社を選んだ上にお寺さんまで選ばなきゃならない=菩提寺がない状況だと、検索ページの一番上に出ているところにお願いしちゃうかもしれませんね。

地元の葬儀社で、話を聞いてきた