2019年7月21日に行われた第25回参院選の投開票。投票率の低さや、れいわ新鮮組の躍進などが取り沙汰される中、選挙当日深夜に放送された選挙特番「news zero」(日本テレビ)における、ある出来事がネットをざわつかせました。

教員の時間外労働に「NO!」を突きつけ、大炎上する事態に

番組では、全国的に問題になっている教員不足を特集し、小学校で教師をしている方がスタジオに登場。18時以降は保護者から電話がかかってきても留守番電話にするなど、人手不足による教員の時間外労働を減らすためには、各機関や保護者も協力するべきという論調を展開しました。

これに対し、2人の子どもを持つゲストの若槻千夏さんは「18時以降に子どもが学校から帰ってこなくて探しても見つからない時、学校に電話しても学校が対応してくれないなんて寂しくないですか? 気持ちはわかるけど、もっと減らせばいいことはある」と発言。有名な学園ドラマを引き合いに出しつつ、教員が子どもの対応を勤務時間で割り切ることについて「ビジネス的で寂しい」と違和感を示しました。

若槻さんはこの日のゲストの中で唯一の子持ちであったために“一人の親としての意見”を述べ、また番組を盛り上げるための発言だったことは想像できます。しかし、教員の勤務時間外労働を強制するかのような発言には、案の定ネット上で「教員の大変さをわかっていない」「こういうモンペ(モンスターペアレント)がいるから学校が変われない」と大炎上。翌日、若槻さんが自身のインスタグラムで謝罪する事態になりました。

反省、意図、今後の決意表明…炎上後に投稿した誠意が伝わる謝罪文

筆者が注目したのは、このインスタグラムに投稿された若槻さんの謝罪文でした。画像ではなく単なる白地画面のみを投稿し、説明文には番組での自身の発言についての弁が書き連ねてありました。全文は投稿を見ていただければわかりますが、その内容が近年のSNSにおける謝罪の中でも、非常に誠意あるものだと感じたのです。