いまやキャリーバッグは、旅行や数日間の出張には欠かせないものになっており、駅や街中でキャリーバッグを引いて歩いている人を多く見かけます。一方で、最近ではキャリーバッグによる事故やトラブルも増えています。この記事では、「キャリーバッグの迷惑あるある」を見ていきたいと思います。

「すげー邪魔!」電車内での迷惑あるある

最初に紹介するのは、電車内でのキャリーバッグの迷惑あるあるです。電車に乗る際に、ドア付近に大きいキャリーバッグを置いている人がいて、かなり乗りにくかったり、他人のキャリーバッグの取っ手が自分の荷物に引っかかってしまったりと、特に都市部の電車通勤者は、不快な経験をしたことがある方も多いかもしれません。ネット上では、同じような経験をした人の声が上がっています。

「満員電車でのキャリーバッグは本当に邪魔」
「キャリーバッグの角が当たって痛かった」
「満員電車でキャリーバッグ持ってくる人時間帯を考えてほしい」
「正直満員電車の中でリュック降ろさないやつよりもでけぇキャリーケース持ってこの時間帯に乗られる方が迷惑なんだよな」

特に満員電車において「キャリーバッグは迷惑」という声が多いようです。人が普通に乗るのも大変な混雑電車に大きなキャリーバッグを持ち込まれると、スペースがとられ、とても邪魔になってしまいます。

これについては、キャリーバッグを使っている側からも「好きでそうしているわけでは……」というつぶやきが多く見られます。

「満員電車でキャリーバッグ持ち込むの周りに申し訳ない」
「降りるときに降りたくても降りれない」
「飛行機の時間でしょうがなくキャリーバッグもって乗らざるをえなかった」
「これからキャリー持ってラッシュの電車乗らなきゃいけないの憂鬱」

飛行機や新幹線の搭乗時間の都合上、仕方なくキャリーバッグを持って満員電車の時間帯に乗らなくてはいけない人もいるようです。しかし、通勤ラッシュのピークとなる7~9時と17~19時は、キャリーバッグに限らず、大きな荷物を持って満員電車に乗るのは、マナー的には注意を払う必要があるとされているそうです。

朝に電車に乗るのであれば、もし可能なら7時前または9時以降にずらして乗車したほうがよさそうですね。

「手を離さないで!」エスカレーターでの迷惑あるある

次にご紹介するのは、エスカレーターでのキャリーバックの迷惑あるあるです。エスカレーターでのキャリーバッグの持ち運びに関しても、多くの声が寄せられています。

「エスカレーターをキャリーバッグで塞ぐのやめてほしい」
「飛行機の搭乗口とかエスカレーターとかで並んでる時に、キャリーケースを縦にしないで後ろにベターっと倒したまま並んでる人本当に邪魔でイラッとするの私だけ?」

また、エスカレーターでのキャリーバッグ落下事故は増えており、同様の経験をした人の「叫び」が多数上がっています。

「エスカレーターで転がってきたキャリーバッグが足に当たってあざができた」
「上からキャリー滑り落ちてきてびびった。マジ凶器だわ」

2018年の8月、中国では、エスカレーターから落下したキャリーバッグが加速しながら滑り落ちていき、下方にいた女性の足に命中。後ろから両足をすくわれる形になったこの女性は勢いよく仰向けに転倒し、重傷を負うという事故が発生しました。事故の様子はたまたま動画に収められていて、中国のニュースでも取り上げられ、YouTubeでは7万回以上再生されるなど、人々の関心を大いに集めました。この事故は、キャリーバッグの持ち主が、安定しない状態で取っ手から手を離してしまったことが原因で起こったそうです。

この例のほかにも、落下事故の多くは、エスカレーターに乗る際にキャリーバッグから手を離し、よそ見をしていたり、スマホの操作に夢中になっていたりすることが原因の場合が多いようです。エスカレーターに乗る際は、絶対にキャリーバッグから手を離さないようにすることが大切です。また、特に海外旅行用のような大きいキャリーバッグを持ち運ぶ際は、なるべくエレベーターを使ったほうがいいかもしれません。

「道を塞(ふさ)ぐな!」街でのキャリーバッグあるある

続いてご紹介するのは、街中でのキャリーバッグの迷惑あるあるです。

「キャリーバッグで道を塞がれて通れない」
「キャリーバッグを引いてる人が急に立ち止まって転びそうになった」
「通路の真ん中に置かれてマジ邪魔なのに持ち主は迷惑かけてる自覚なさそうで余計腹立つ」

このように、街中でもキャリーバッグをめぐるトラブルは多く、人の通り道を塞いで邪魔になったり、持ち主が急に立ち止まったところで後ろを歩いていた人がそれにつまずいて転倒しかけたりしたという声が多くネットに上がっています。

日本人だけでなく、東京や京都といった観光地での外国人観光客のキャリーバッグマナーの悪さも問題になっています。日本の都市部は道が狭いところも多く、キャリーバッグを引っ張って歩くと道をふさいでしまったり、誰かの足をひいてしまったりすることがあります。

都市部の狭い道が多いところへ観光に行く際は、なるべくコインロッカーに預けて身軽に動けたほうがいいように思えます。ただ、ここは個人の好みもありますし、「コインロッカーは信用できない」「異国では自分の荷物は肌身離さず持っておきたい」という人もいて、なかなか一筋縄ではいかないようです。

持ち歩くときにはちょっとした気配りを

このように、旅行にキャリーバッグを利用する人が多くなったことによって、トラブルも増えています。キャリーバッグは持ち手を引いて歩くため、手提げバックよりもキャリーバッグを持っている人のほうが、道の上で占める面積も大きくなります。人が多い場所では、特に周りに気を配りながらゆっくり引いたり、なるべく体の近くに引き寄せて持ったりして、後ろの状況も気にしながら歩いたほうがよさそうです。

また、利用者数の多いターミナル駅や空港などは、事前にエレベーターやエスカレーターの位置を確認したりすることで、時間に焦って周りが見えなくなることも防げるかもしれません。

便利なキャリーバッグですが、事故やトラブルにならないためにも、使い方に気を付けて、周りに対しての気配りができるといいですね。

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