少子化が社会問題になりながらも、1人の子どもの教育費があがっている現代。小学校受験を考えているご家庭も増えています。

すでに私立小学校の説明会などが行われており、秋からは出願が始まります。今回は私立小学校に子どもが受験・合格したお父さん(Cさん)にインタビューを行い、その実態に迫りました。

私立小学校と公立の学費

文部科学省の『平成28年度(2016年度)子供の学習費調査』によると、公立小学校の学習費総額(年額)は32万2310円、対して私立小学校は152万8237円と公立小学校の約4.7倍となっています。

学習総額費とは、学校教育費、学校給食費、学校外活動費の総額をいいますが、このうち学校教育費の内訳をみてみましょう(「小学校の学校教育費の支出構成」表を参照)。

小学校の学校教育費の支出構成(文部科学省の資料を参考に編集部作成)

やはり大きな違いは授業料が発生していることです。学校納付金等も私立小学校では大きな出費となっています。また私立小学校の通学関係費も9万円となっており、電車やバス利用が多いことがうかがえます。

しかしもっとも出費が多いのは、小学校受験前のようなのです。