シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の総合衣料品販売企業であるしまむらです。

しまむらの平均年間給与はいくらか

しまむら(提出会社)の2019年2月20日時点での平均年間給与は596.3万円と500万円を超えています。また、従業員の平均年齢は40.4歳で若干ですが40歳を上回っています。平均勤続年数は14年となっています。

しまむらの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年2月20日時点で2671名。単体で2000人以上の従業員数がいます。

また、連結の従業員数は3174名。事業部門ごとの内訳は以下の通りです。

  • しまむら:1821名
  • アベイル:381名
  • バースデイ:326名
  • シャンブル:122名
  • ディバロ:21名
  • 思夢樂:460名
  • 飾夢楽:43名

過去5年の業績動向

しまむら(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると、2015年2月期の5118億円から2017年2月期の5654億円まで増収が続きましたが、その後は減収傾向にあり、2019年2月期には5459億円となっています。

また、経常利益については、2015年2月期の386億円から2017年2月期の500億円まで増益が継続しましたが、その後は減益傾向にあり、2019年2月期には262億円にまで減少しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年2月期の232億円から2017年2月期の328億円まで増益傾向にありましたが、その後は減益が続き、2019年2月期には159億円となっています。

※しまむらの2018年2月20日時点での給与についてはこちら

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部