義両親に子どもや家事のことを口出しされたり、夫の態度が横柄になってストレスを抱えている人もいるでしょう。人間関係の距離感が近すぎると、こういった問題が起こりやすくなります。

「家族なんだから距離感が近くて当たり前」と思いがちですが、本来他人だからこそ、距離感が重要。相手がワガママを通そうとしたり、八つ当たりをするという問題行動が起きてしまうのです。

家族とはいえ、義理

結婚当初ほど、「何でも話し合えるのが家族」と思うもの。「義理とはいえ、家族なんだから」と思う時期でもあります。ただ年数を重ねるにつれ、「家族とはいえ、義理だった」と感じる女性は少なくないでしょう。

たとえば義両親の場合。仲良くなるにつれ、「子どもが食べないのはママの料理のせいかしら」「もう少し家をキレイにして家事を完璧に」「仕事をセーブして夫や子どもをサポートして」などと言われ、苦しむ声を筆者も聞いてきましたし、実際に経験もしています。

夫の場合、家事育児に協力することもなく、言葉が乱暴になったり、八つ当たりをされたりということも。「やって当たり前、何でもっとできないのか」と要求されたり、「お前はいくら稼いでるの?」と収入で優位に立ちたがるという話も聞きます。

家族になると一線を超えてしまう

一般的な人間同士のコミュニケーションを考えてみましょう。

初対面の人にアレコレと口出しする人は少ないですよね。付き合いが浅いほど本心を隠すものですし、失礼な態度もとらないものです。

友人や恋人になれば、弱みを見せることもあります。ただ「これ以上は迷惑をかけてはいけない」という一線を超えないようにしないと、友人関係も恋人関係も長続きはしません。たとえばお金を借りない、八つ当たりしないなどは大切ですよね。

これが家族となると、「良好な人間関係を築くためにも、してはいけない一線」を超えてしまう人もいるのです。特に義理となると、余計に起こるものなのです。

義理の関係こそ「嘘も方便」