「毒親」の子どもは許すべきなの? 親と関わりを断つ自由

2008年頃、エッセイ集などで「毒親」という言葉が使われるようになりました。著名人が「私の親も…」と発信する度に注目度が高まり、一種のブームに。しかしその起源は意外にも古く、1989年のスーザン・フォーワード氏の『Toxic Parents, Overcoming Their Hurtful Legacy and Reclaiming Your Life』に求めることができます。

日本ではとくに母と娘の様々な環境や価値観の違いなどから、すれ違いが多かったものの、それが見える化されることも少なかったのでしょう。そこへ「毒親」という言葉が一般化され、たくさんの体験記と結びつきブームとなったのかもしれません。

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「毒親」という言葉は私たちに何をもたらし、また何を変えたのでしょうか。

出産予定日過ぎに実家を追い出され・・・

第1子出産時、里帰りすることを決めていました。実の母と父とは折り合いが悪く、高校卒業とともに家を出ていましたが、妊娠をきっかけに連絡を取るようになり、出産時に実家にお世話になることになりました。

実家近くの産婦人科で出産の予約をし、帰省。あとは産まれるのを待つだけ・・・と安心しきっていたら、出産予定日を過ぎても出産が始まる気配はありませんでした。母は『あなたを産んだのも、予定日後だった。焦らないで待ちましょう』と言っていたのですが、出産予定日を3日過ぎた日、突然母が怒り始めました。『もう面倒見切れない!そもそもどうして嫁に出した子どもの世話をしなくちゃいけないの?出て行って!』

出産は基本的に、予約している産婦人科でしかできません。仕方なく夫と連絡を取り合って産婦人科周辺のホテルの空きを探しました。

基本的に母の怒りは突然訪れ、誰にも止めることができません。これ以来、連絡は年に数回取るものの、ほとんど顔を合わせることはなくなりました。

「毒親」の定義から見る、他人に話すことの難しさ

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埼玉大学経済学部卒業後、テクノロジー関連の専門紙の記者に従事。
現在はビジネス・経済系メディア向けの執筆を行う。2児の母。