成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス」についてお伝えしていく本シリーズ。今回はストックビジネスとフロービジネスの違いを見てみます。
あなたの事業は売れますか?
「大竹さん、ストック思考を身につけると何が変わるんですか?」
そんな質問をされることがあります。
ストック思考が身につくと、潜在意識のレベルで継続的なビジネスかどうかが瞬時にわかってしまいます。そして、どんなに儲かりそうな話でもフロービジネスには違和感を覚えるようになります。
具体的には、自分が提供している商品サービスの中で「ここが優位点」「これは先々継続的なサービスとなる」ということが見えるようになります。その結果、「やらなくていいこと」もわかるのです。
一方で、ストック思考を持たないフロー大好き社長の特徴は「儲かりそうなら何でもやりたい」のです。
ストック思考には魔法の質問があります。
「あなたの事業は売ることができますか?」
なにも今売りましょうということではありません。いくらなら、誰が買うかと考えます。
「あなた自身はセットでは売りません。事業だけ売れますか?」
さあ、買う人はいるのでしょうか?
この自問によって、あなたの事業がストックビジネスかどうかがわかるのです。
なぜストック思考を身につける必要があるのか
ビジネスは大きく二つに分けられます。一つは「売ることができる事業」。もう一つは値が付かない、つまり「売ることができない事業」です。
社長というのは、自分の思う通りに事業を考えることができる職種ですね。この自由さというのが曲者で、意外にも経営の落とし穴なのです。