経営者と「運」~事業を危うくするライバルが現れたら何を考えるべきか

WEB会議システムをストック化する(後編)

成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス」についてお伝えしていく本シリーズ。前回『WEB会議システムをストック化する(前編)』では、私がZOOMとの出会いを幸運と言える形にできた経緯をお話しました。今回は、その幸運を具体的な事業につなげた道筋を、「ストック思考におけるチューニング」という視点でお伝えします。

「強力なライバル出現」をストック思考で考えると見方が変わる

よく運を「引き寄せる」と言いますが、私は引き寄せてもそれを形にできるか、つまり自分にとって価値あるものにできるかがポイントだと考えます。

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たとえば、私にはZOOMの存在を教えてくれた恩人がいます。そのおかげで、ZOOMというWEB会議システムを日本に広める経験ができました。しかし、その恩人はZOOMのことを私以外にも話しているはずです。それをどんどん具体的な形にして自分の事業の価値を上げるものにできたのは偶然ではないはずです。

そもそも私の会社が運営していた会議室事業にとって、ZOOMのようなWEB会議システムは一見するとライバルです。ですから、初めてZOOMを知った時に私はこう思いました。

「これはいずれ自分の事業が奪われるのではないか?」

しかし、自分の事業に長期的な価値をもたらすものを考える「ストック思考」では見え方が変わります。どういうことかというと、まずお客様にとって便利で嬉しかったり、安らげたり、楽しめたり、安心できるというような気持の奥底にある情緒的な感情は不変であると考えます。

どんなビジネスでも必ず衰退するように見えますが、実はそうではありません。そのサービスは時間とともに衰退したように見えても、お客様の求める価値の根本である情緒的な価値は変わらない。その商品があることで便利で嬉しかったり、安らげたり、楽しめたり、安心できるというような感覚があるから価値を感じて継続したいのです。

継続率を維持する原理とは?

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大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身。20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
ストックビジネスアカデミー(経営研究機関)にて長期的に成長する経営メソッドを研究。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。


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