欲しいものがあったり家や車を買うといった目標があると、「お金を貯めなきゃ!」という気持ちになりますよね。でも、そうは思ってもなかなか貯められないという人がほとんどではないでしょうか。実は、お金を貯められる人には共通した特徴があるのです。しかもそれは収入や資産とは関係なく、自分の心がけ次第なんです。

もうすぐ4月。新しい環境での生活が始まる方も多いと思いますので、これからお金を貯めていくために身に付けておきたい心がけを紹介します。

そもそも貯蓄の平均ってどのくらい?

金融広報中央委員会が2018年11月に発表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」によると、金融資産保有額の平均値は1151万円となっています。「意外と多いな…」というのが素直な感想ではないでしょうか。

ただし平均値は一部の富裕層に引き上げられてしまうこともあるため、あわせて中央値を見てみることも大切です。中央値とは、数値を小さい(大きい)順に並べた時の中央に位置する数値で、この調査では450万円でした。

なお、ここで言う「金融資産」に含まれる金融商品は、預貯金だけでなく、保険や有価証券、その他金融商品となっています。また、この調査における金融資産については、「定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分」とされています。

こうした金融商品を「いずれも保有していない」と回答した世帯はどれくらいいるかというと、全体に対しては1.6%となっています。また年代別では、20歳代:3.4%、30歳代:1.5%、40歳代:1.1%、50歳代:0.9%、60歳代:1.3%、70歳代:3.2%という結果で、20歳代と70歳代世帯の比率が大きくなっています。

このように、預貯金その他の金融商品を保有していない世帯は、どの年代でも約1%以上あります。また年収別で見ると、年収750~1000万円未満世帯でも0.3%存在しています。年収が高くても、必ず貯蓄できるわけではないということですね。

それでは次に、お金が貯まるようになるための3つのポイントを紹介しています。

1. 貯金をポジティブに捉える

「お金を貯めなきゃ」とばかり思っていると、出費に対してネガティブな感情が出てきます。しかし、本来何かを購入するということは、「必要だから」なはずです。貯金しなければいけないからといって必要なものまで諦めたり購入しないままでいると、貯金自体にマイナスなイメージが付いてしまいます。

本当に欲しいものをしっかり見極めて選べば、物を買った時の満足感が上がります。また、出費に対する罪悪感もなくなるでしょう。人間は楽しいことなら続けられますが、辛くて苦しいことからは逃げたくなってしまうものです。ストレスを溜めないことが大切です。

2. 使ったお金を把握する