皆さん、発注は数多く来るものの、いつも仕事に追われて苦しい状態だった彼を、幸運を捕まえられる社長に変えたストック思考とは何だと思いますか。
運のいい経営について少し考えてみましょう。
運のいい経営者にはタイミングよく仕事が来たり、どうしたらいいだろう?と悩んでいると解決策を誰かが届けてくれたりします。
私も創業間もなく、まだまだ軌道に乗っていない頃に毎日悩み考えていたことがあります。
- 仲介という単発フローの仕事なのでいつも新規開拓に追われる。どうにかしてお客様がリピートしてくれるサービスを作れないか?
- 自分たちの強みは何か(当時はオフィス物件データと不動産業界経験)?
- それを使ってリピートする新サービスは作れないか?
朝から晩まで死に物狂いで働いていた時にはなかなか次のステージに行けなかったのですが、あるとき気づいたのです。運を捕まえられる経営者の回りには、同じように運のいい経営者のコミュニティがあることに。
そこから私は年齢に関係なく、自分が相談できる人に会いに行くようにしたのです。そんな時にメンターのエンジョイ先生と出会い、そこから学んだ「経営を楽しむ」という視点で、思い切って自分が確信を持てること、つまり継続的に拡大する、お客様がリピートする仕事に集中しました。
何が変化するのか?
これをやって増えていけばいずれストックビジネスになりそうだと、先が期待できる仕事(当時はビル管理から会議室事業へ)に着手してから変化が起きました。先々への一歩として着手したビジネスが一つでも軌道に乗ると、さらに状況が一変したのです。
何が変わったのか。一つストックができるとコツは一緒なので、またストックビジネスを作る方法がわかるようになって自分の経営に「自信」がわいてきた。そしてもう一つは、「ゆとり」です。お金のゆとりではなく、精神的な「ゆとり」です。
経営をしていればいつか必ず問題にぶつかります。その時に、自分だけで考えずに話せる経営者仲間、メンターができたことで得た精神的な「ゆとり」です。答えを教えてもらおうという甘えではないのです。何かあればいつでも相談できる、何かあっても何とかなるという「ゆとり」です。
ストックビジネスはフロービジネスとは違い、一発勝負的なエキサイティングさはありません。でも、「自信」と「ゆとり」が生まれて、いつも目先ではなく3年先の事業を考えられるようになり、いつでも相談できる経営者仲間がいて、その仲間からいい情報をもらえる状態になった。
考えてみてください。いつでも運をつかめる状態にいるということこそ幸せな経営状態だと思いませんか。
私がなぜ本業があるのに「ストックビジネスアカデミー」をやっているのか。その理由は同じ志の経営者仲間がいて「運」を分け合うことができる場所だからです。
ストック思考で、皆で知恵を出し合うから、長期的に継続していく価値のあるアイデアが生まれます。それをさらに商品にしていく。そんな前向きな思考の仲間がいる場所、それが「経営者が運を捕まえやすくなる場所」なのです。
大竹 啓裕