2月ももうすぐ終わりですが、2020年卒の就職活動が本格的に始まろうとしています。「売り手市場」といわれる中、学生の方はどのような会社に就職を考えているのでしょうか、またどのような就職活動にしようとお考えでしょうか。

「就職氷河期」とも呼ばれた1990年代後半に就職活動をしていた人たちが採用担当として学生の採用活動の中心となっています。就職氷河期における就活の「勝ち組」ともいえる彼らですが、彼らの学生を評価するポイントとはどのようなものなのでしょうか。

20年前は銀行や生保の調子がおかしくなった時代

就職人気企業ランキングでは、メガバンクや損保、生保といった金融機関が上位の常連です。その金融機関ですが、バブル経済での放漫経営によって1990年代半ばから様子がおかしくなります。

1995年8月に兵庫銀行、木津信組の経営破綻、1995年4月には当時の大蔵省が日産生命に業務停止命令を受けたり、1997年11月には三洋証券の倒産、北海道拓殖銀行(拓銀)の破綻、山一證券の自主廃業。

というように、一口に金融機関といっても銀行や生保、証券会社と幅広い業態に経営不安がつきまといました。そうした時代背景もあり、金融だけではなく、それ以外の産業の企業による採用枠も少なかったという状況でした。それが就職氷河期ともいわれる背景です。

就職氷河期の中での就活勝ち組とは

そうした就職氷河期の中ではありますが、超狭き門であった日系大手金融機関でいくつも内内定を手にした学生もいました。また、インターンシップなどを経て(今ほどきっちりとしたプログラムではなかったものの2-3日間の学生向けセミナーもインターンシップと呼ばれていた)外資系企業で内々定を複数手にする学生もいました。