株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、売買代金は3日連続で2兆円を割り込む

2019年2月26日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,449円(▲78円、▲0.4%) 反落
  • TOPIX 1,617.2(▲3.6、▲0.2%) 反落」
  • 東証マザーズ株価指数 932.6(+0.5、+0.1%) 7日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:768、値下がり銘柄数:1,250、変わらず:107
  • 値上がり業種数:10、値下がり業種数:23
  • 昨年来高値更新銘柄数:18、昨年来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は10億7,874万株、売買代金は1兆8,969億円(概算)となりました。出来高は前日より微増となりましたが、売買代金は減少しています。特段の手掛かりがなかったことに加え、米朝首脳会談を控えて様子見スタンスが強まりました。

売買代金は3日連続で2兆円を割り込む薄商いが続いており、証券会社の収益悪化が懸念されます。

そのような中、日経平均株価は上値の重さを実感させられる動きとなりました。前場は米国株の続伸や円安進行を受け一時+82円高まで上昇し、取引時間中としては昨年12月14日以来の21,600円台を付ける場面がありました。

しかし、前引け間際に高値警戒感などから一気にマイナス圏へ沈み、後場は一時▲122円安まで下落します。その後やや巻き返しましたが、最後は反落で引けました。終値でも再び21,500円を割り込んでいます。

なお、TOPIXも同じような値動きで反落となりました。

東証マザーズ総合指数は7日続伸、売買代金は15日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億4,587万株、売買代金1,889億円となり、いずれも前日より増加しました。医療バイオ関連株を中心に個人投資家の物色意欲回復は続いており、出来高は4日連続の1億株超、売買代金は15日連続で1,000億円超となりました。特に、売買代金は2,000億円に迫るような勢いがあります。

また、一部主力株が売りに押されたものの、総合指数もかろうじて上昇をキープし、これで7日続伸となりました。このまま900ポイントを固めて950ポイントを狙いに行くのか注目されます。

ホンダがしぶとく7日続伸、オリンパスは再び昨年来高値を更新

個別銘柄では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)やファーストリテイリング(9983)が大きく値を下げ、ファナック(6954)も下落しました。

また、ハイテク株にも売りに押される銘柄が多く見られ、パナソニック(6752)やTDK(6762)が売られ、村田製作所(6981)は7日ぶりの反落となっています。

その他では、前日に大幅高となったキーエンス(6861)が急反落し、クボタ(6326)や日立建機(6305)など機械株の一角も安く推移しました。

一方、テルモ(4543)、エーザイ(4523)、アステラス製薬(4503)など医薬品株が買われ、花王(4452)や資生堂(4911)なども大きく値を上げました。

また、ハイテク株ではオリンパス(7733)が堅調に推移して再び昨年来高値を更新し、自動車株ではホンダ(7267)がわずかに上昇した結果、これで7日続伸となっています。

新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ関連株の物色が続き、窪田製薬ホールディングス(4596)がストップ高で引け、アンジェス(4563)も4日連続のストップ高はなりませんでしたが、一時+27%超高の爆騰となりました。一方、同じ医療バイオ株でも、ソレイジア・ファーマ(4597)は急落し、サンバイオ(4592)は4日続落となっています。

なお、株価急回復が続いたメルカリ(4385)は利益確定売りに押されて下落しましたが、小幅な値下がりに止まりました。

葛西 裕一