お金が天から降ってくることはありませんが、普段の行動で「お金持ちになれる可能性」を高めることはできます。そのコツは、お金持ちの人がやっていることを実際に真似てみること。

彼らの行動のなかには、お金を生み出せるきっかけが数多く存在します。そこで今回は、簡単に実践できる「お金持ちがやっていること」を4つに絞ってお伝えします。

お金持ちは金融リテラシーが高い?

野村総合研究所(NRI)は2018年12月、「2017年における日本の富裕層の世帯数と純金融資産総額の推計」を発表しました。純金融資産とは預貯金や株式、債券、投資信託、生命保険などの合計額から、負債を差し引いた額です。

その純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」は118万世帯、同5億円以上の「超富裕層」は8万世帯となっています。またその総額はそれぞれ、215兆円と84兆円となっています。

また、同時に発表された「NRI親リッチアンケート調査」では、親が富裕層・超富裕層である可能性の高い「親リッチ」は、そうではない「非親リッチ」よりも金融リテラシーの水準が高い※ことが分かりました。男性の「親リッチ」は「非親リッチ」に対して21%ポイント、女性は19%ポイント高くなっています。

※「金融リテラシーの水準が高い」:金融に関する5つの質問(金利、複利、インフレ、リスク・リターン、分散投資)について4問以上正答した人の割合

「親リッチ」は、新たなテクノロジーへの受容性が高い傾向にあるようです。一般的に親の考え方や生活スタイルは、子どもに影響を与えます。それらがまた、富を大きくしている可能性は高いでしょう。

それでは、すぐに実践できる「お金持ちがやっていること」を4つご紹介します。まず行動してみることで、考え方も変化していくでしょう。

「○○がしたい」と周囲にアピール

自分の目標を周囲に発言することは、「もし実現できなかったら恥ずかしい」と思っていませんか? それでは、周りから得られるチャンスを逃しているかもしれません。

「こんなビジネスがしたい」「あんなことに挑戦したい」と口に出すと、周囲から「こんな情報があるよ」「関係ある話があるんだけど…」と声がかかることがあります。自分にとって有益な情報が自然と集まってくるので、ビジネスチャンスや人脈を広げられるきっかけを掴むことができるのです。

あわせて、情報を与えてくれるネットワークを広げておくことも大切です。他の企業への転職、新たなビジネスの立ち上げなど、さまざまな場面で人脈は活かされるもの。日頃から交流の輪を広げるように意識しておきましょう。

朝の時間を有効に使う

「お金持ちの朝は早い」ということを知っていますか? 朝は仕事の電話やメールなどもほとんどなく、静かに自分のやりたいことに集中できます。軽い運動をする、本を読む、勉学に励むなど、それぞれの過ごし方に違いはあるものの、多くのお金持ちが朝からスキルアップや趣味に取り組んでいます。

もちろん、睡眠時間を削っているわけではありません。睡魔に襲われた状況は、生産性を低下させてしまうだけ。ほとんどのお金持ちは睡眠時間をしっかり確保したうえで、1日のスタートを心地よく迎えているのです。

さっそく早起きして、社会や経済のニュースを把握したり、健康や体力向上のために体を動かしたりしてみましょう。その時間に得た知識が、転職や起業のきっかけになる可能性も十分にあります。

固定概念から脱却する