株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、一時21,500円を回復するまで急伸

2019年2月21日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,464円(+32円、+0.2%) 4日続伸
  • TOPIX 1,613.5(+0.03、+0.0%) わずかに4日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 904.5(+13.6、+1.5%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,029、値下がり銘柄数:1,000、変わらず:101
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 昨年来高値更新銘柄数:11、昨年来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は12億320万株、売買代金は2兆2,414億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国株の続伸を受けたリスクオンモードの高まりはあったものの、様子見スタンスの投資家も多く、盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金も2兆3,000億円にも届かない低水準となっています。

そのような中、日経平均株価は方向感が見えにくい展開となりました。前場は利益確定売りに押されて一時▲112円安まで下落しましたが、後場は一転プラス圏へ浮上し、序盤には一時+121円高まで買われる場面が見られました。

取引時間中としては、12月17日以来の21,500円台となりましたが、大引けに掛けて失速した結果、最後は小幅上昇に止まっています。それでも、今年初の4日続伸となりました。

なお、TOPIXは微小な増加(ほぼ横ばい)になりましたが、こちらも一応は4日続伸で引けています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は12日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億1,002万株、売買代金1,172億円となりました。出来高は前日より大幅増加となりましたが、売買代金は概ね横ばいでした。個人投資家の物色意欲回復は続いており、出来高は2月5日以来の1億株超となり、売買代金は12日連続で1,000億円超となりました。

また、総合指数も4日続伸で引け、終値では1月29日以来の900ポイント回復となりました。このまま900ポイントを固めるのか注目されましょう。

ソニーが7日続伸、ホンダは4日続伸、オリンパスは昨年来高値更新

個別銘柄では、オリンパス(7733)が堅調に値を上げて昨年来高値を更新しました。また、値下がりが多かった自動車株では、ホンダ(7267)が大幅上昇となって4日続伸となり、日産自動車(7201)もわずかに上昇して引けています。

さらに、ハイテク株ではソニー(6758)への買い戻しが続き、これで7日続伸となるなど好調さが際立っています。

その他では、楽天(4755)が一時+5%超高の急騰となり、コマツ(6301)も大幅高となったのが目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が反落となり、自動車株ではスズキ(7269)が売りに押されて大幅安となりました。

また、医薬品株では武田薬品工業(4502)やアステラス製薬(4503)が値を下げていますが、下落は限定的に止まりました。

新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ関連株に買いが向かい、アンジェス(4563)がストップ高となり、ソレイジア・ファーマ(4597)も値を飛ばして同じくストップ高となりました。一方、ウォンテッドリー(3991)はザラバで昨年来高値を更新しましたが、その後は売りに押されて下落して引けています。

葛西 裕一