「女湯に男児」は何歳までOKか?

ビジネス、今日のひとネタ

みなさんは銭湯や温泉、あるいはスーパー銭湯はよく利用されますか? 広いお風呂や充実した設備など、日ごろの疲れをとってリラックスできる場ですよね。

しかし、そんな「癒しの空間」を巡って、いま議論が紛糾しているようです。

女湯に男児は入ってほしくない!

話題の発端は先日、Twitterに投稿されたある漫画でした。「男子は幼いころからエロいからなるべく女湯に来ないでほしいねん…という漫画」というつぶやきとともに投下されたツイートは1万5000を超えるRT(リツイート)を集め、そこには共感あるいは反発のリプライが数多く寄せられました。

続きを読む

漫画の内容は、作者が見てきた「見ず知らずの女性のお尻を触りに行く男児」「更衣室で女性の裸をガン見する男児」「保育園の頃女湯に連れられしめしめと思っていたと吐露する旦那の発言」をもとに「男児はエロい」とし、その性的視線が苦手であると述べています。

そしてそれぞれの家庭の事情があることは踏まえつつ、「男児はパパと入って、それか内風呂か家族風呂のご利用を……」と締めています。

「5歳までが限界」との声も

以前からこのテーマは何度も話題になっていましたが、ネットでは賛同の声が多いようです。

「物心がついたらやめてほしい」
「男の子は入らないでほしい、5歳までが限界」

など、やはり女湯に男児が入ってくることを気にする女性は少なくないようです。その線引きは、「小学生になったら嫌だ」という人や「小学校低学年まではいい」「10歳を越えたらダメでしょ」など、人によって意見はいろいろです。

また、

「女子トイレでオムツ交換をしていたら小学生くらいの男の子がじっと見てきた」

といったように、別のシチュエーションでの似たようなエピソードを語る人もいました。

賛否それぞれの声

また、銭湯に連れて行く親の目線のほかにも、

「小学校低学年のころ女湯で同じクラスの男子とはちあわせて気まずかった」
「小さい頃女湯につれてかれて嫌だった」

など、子ども目線からの指摘もありました。

しかし一方で、

「自分とは違う体に興味を惹かれているだけで、エロ目線じゃないんじゃないの?」
「子供でも男としてみている、そっちのほうが怖いわ」
「シングルマザーのこと全然かんがえてないな」

などの厳しい批判もまた多くあるようです。

条例も自治体によってさまざま

混浴が可能な年齢の制限は、厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領」という指針によると「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」とされています。また、各地方自治体の条例によっても定められており、一番低くて京都府の6歳まで、東京都をはじめとする多くの都道府県は9歳まで(先の厚労省の指針と同じ)、北海道など一部では11歳までと、その年齢はさまざまなようです。しかし、そうした自治体の制限をもとに、それぞれの銭湯で厳密な年齢確認を行っているかといわれれば、これもちょっと疑問です。

海外では、たとえば韓国では、混浴可能なのは満5歳までと法的に定めているようです。ちなみに公衆浴場ではありませんが、不特定多数の人が集まる場で少しの間、裸になったり着替えたりという意味では、カナダなどではプールによっては個室になっている家族更衣室を設置していたりします。またスコットランドでは「共有更衣室」というシステムで、ロッカールームは共有部分で、着替えのスペースだけ個室になっていたりするようです。

また、歴史的に見ると、日本の銭湯では、利用者の背中を流すなど、間接的・直接的な補助サービスを行っていた「三助(さんすけ)」と呼ばれる人もいました。江戸時代に特に盛んだったようですが、2013年ごろまでこのシステムを取り入れている銭湯はあったようです。背中を流すことに限らず、浴場の中にそのように一人従業員がいれば、児童はもちろんハンディキャップを持った方なども入浴の補助をしてもらうことができるかもしれませんね。

不快に思う人がいたら制限すべきなのか?

正直、この手の問題に、誰もが納得する「100点満点の正解」というのは存在しないでしょう。少し前にコンビニから成人誌が撤去された際も「不快だったから歓迎」という意見と「不快なら何でも排除するのか」という意見に割れてしまい、いまもなお議論が紛糾しています。

今回の件に関しては、もし父親も一緒に来ているなら、パパと一緒に男湯へ入るのがいいのかもしれませんが、もしシングルマザーでも、男の子に「他人の身体をジロジロ見たり、触ったりしないように」としつけることで、トラブルは防げるのではないでしょうか。

いずれにしても、銭湯や温泉は公共の場ですから、お互いに配慮や許容の心を持ちつつ、リラックスしたいですね。

クロスメディア・パブリッシング

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
クロスメディア・パブリッシング

2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。