株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、2カ月弱ぶりに21,000円台を回復

2019年2月13日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,144円(+280円、+1.3%) 続伸
  • TOPIX 1,589.3(+16.7、+1.1%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 875.4(+13.8、+1.6%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,343、値下がり銘柄数:709、変わらず:75
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 昨年来高値更新銘柄数:11、昨年来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は14億1,320万株、売買代金は2兆7,221億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした。米国株の大幅反発を受けてリスクオンモードが高まった一方、模様眺めに徹する投資家も少なくなかったようです。

売買代金は相応の水準でしたが、活況の目安とされる3兆円に届かない日が続いています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから21,000円を超える動きとなり、前場の序盤に一時+127円高まで上げ幅が縮小して21,000円を割り込みましたが、後場の寄り付き直後には一時+349円高まで買われる場面も見られました。

最後はやや失速しましたが、終値では昨年12月18日以来となる21,000円超で引けています。また、これは約2カ月ぶりの高値でもあります。

なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりましたが、上昇率は日経平均株価をやや下回りました。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は6日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,249万株、売買代金1,214億円となり、いずれも前日より増加しました。新興市場も個人投資家の物色意欲が回復して、再び盛り上がりのある商いとなりました。売買代金は6日連続で1,000億円を上回っています。

また、主力銘柄に買い戻しが入った結果、総合指数も続伸となりました。ここから900ポイント回復まで一気にいくかどうか注目されましょう。

ソフトバンクGが一時+8%高に迫る急騰で5日続伸、レオパレス21は3日連続のストップ安

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時+8%高に迫る急騰となり、終値でも大幅高で5日続伸となりました。

また、資生堂(4911)が一時+6%高に迫るまで急騰し、リクルートホールディングス(6098)も終値で+5%高に迫る急騰となっています。

さらに、ハイテク株ではオリンパス(7733)が値を上げて昨年来高値を更新し、ニコン(7731)、東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)、アドバンテスト(6857)など半導体関連株が軒並み大幅上昇となりました。

その他では、ソニー(6758)が反発し、前日に通期業績の下方修正を発表した日産自動車(7201)も上昇したのが注目を集めたようです。

一方、またしてもZOZO(3092)が一時▲7%安に迫る急落となり、味の素(2802)も値を下げて昨年来安値を更新しました。

また、一連の違法建築問題騒ぎが続くレオパレス21(8848)が▲24%弱安の暴落となって3日連続のストップ安で引けています。

その他では、前日に通期決算発表を行い、今期(2019年12月期)の減益見通しを公表したヤマハ発動機(7272)が▲5%超安の急落に終わったことが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、大幅減益決算を発表したMTG(7806)に売りが殺到して連日のストップ安となりました。また、サンバイオ(4592)やソレイジア・ファーマ(4597)など医療バイオ株の一角も値を下げています。

一方、メルカリ(4385)が大幅高で4日続伸となり、公開価格(3,000円)回復が徐々に視野に入ってきました。

葛西 裕一