「お金がない、どうしよう」「他の人はどのくらいお金を貯めているのだろう」と思ったことがあるという人もいるでしょう。しかし、お金を貯めることは一朝一夕にはいきませんし、他人のお金事情は仲の良い友達でも聞きにくいものです。今回は、貯蓄額の分布がどうなっているのか、またお金を貯めていくために見直すべき支出についてご紹介します。

貯蓄額100万円未満の勤労者世帯はどのくらい?

総務省が2018年5月19日に発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)平成29年(2017年)平均結果(二人以上の世帯)」のうち、勤労者世帯(二人以上の世帯に占める割合50.9%)の貯蓄額の分布を見てみましょう。

すると、100万円未満は11.8%、100万円〜500万円は25.8%、500万円〜1000万円は21.9%、1000万円〜2000万円は20.2%、2000万円〜3000万円は9.2%、3000万円〜4000万円は4.4%、4000万円以上は6.7%となっています。

また、下図のように100万円ごとの分布で見ると、100万円未満の割合が最も多いのがわかります。


なお、この調査における「貯蓄」には、預貯金(普通預金・定期預金など)のほかに有価証券(株式、債券、投資信託など)や積立型の生命保険や個人年金、社内預金、勤め先の共済組合といった金融機関以外への預貯金も含まれます。

この貯蓄のなかでまず手をつけたいのが預貯金を増やすことです。その第一歩として支出を見直して無駄を省き、コツコツと貯金を増やしていきましょう。

見直しポイント1:使用頻度の減った有料サービス