女性で月収38万円と聞くとどんな印象でしょうか。多くの人は高収入だと感じると思います。確かに彼女たちは年収にすると600万円以上もらっている高収入な女性。それでも私たちと同じように貯金に関する悩みを抱えているようです。今回は、高収入女性こそハマりやすい「お金がなくなる罠」についてご紹介します。 

”自分磨き”の機会を増やしてしまうこと

お金が多いと、つい自分磨きに使ってしまうという人、高収入女性には多いのではないでしょうか。高収入を得て働いている人ほど向上心が強く、よりよい自分になるべく努力を重ねる傾向があります。

ただ、その中で自己研鑽に使うお金がどんどん増えてしまい、なかなかお金が貯まらなくなってしまう人も少なくありません。習い事をふやしたり、MBA取得のプログラムに通ってみたり、専門性を高めるための通信講座を受けたりと、自分磨きをする機会はいくらでもあります。
 
筆者の知人にもヨガを始めたり、ジムに通い始めたり、収入が増えるとそういった習い事を始めるケースがよくあります。習い事を増やすこと自体は決して悪いことではありません。しかし、アレもコレもと手を出してしまいかえって身につかないとか、結局通わなくなってしまうという人は要注意。ただの無駄遣いになってしまいます。
 
知人の中にも、着付けとお茶とヨガを習っているけれど月謝だけ支払っていて、ほとんど通っていないという人がいました。月謝が1つ1万5000円だとしても3つあれば4万5000円。毎月4万5000円の出費をしているということになりますから、痛手ですよね。

ただ、習い事を始めて自分を磨くこと自体はとても大事なことですから、習い事を我慢するというよりは、習い事を始めたら何が何でも身につけるという心構えをもって取り組むといいでしょう。

生活水準を上げてしまうこと

収入が上がってくると、どうしても「もっといい生活を」と思ってしまいますよね。しかし、簡単に生活水準を上げるのはちょっと危険です。収入は変動しやすいですが、生活水準を下げることはとても大変だからです。

収入がアップしたらいい生活をしたいと思うのは当然のことなのですが、昇給したからといってすぐに家を住み替えるなんて極端なことは控えたほうがいいですね。生活水準を上げることが危険な理由の一つに、生活水準を上げようと思うと固定費が上がりやすいということがあります。
 
先述したように住み替えなんてしてしまったら、当然家賃が上がります。部屋が広くなれば光熱費も増えますし、住む場所によっては若干物価が上がったり、安いスーパーがなくなったりします。

そうなると、月の出費が数万円変わってくることもありえますし、固定費の場合は特に削ることが難しいので、負担が増えたらしばらくそのままです。できることなら、収入が上がっても生活水準は据え置きがいいですね。

友人との交流で出費がかさむこと