2019年1月31日に行われた、株式会社マーベラス2019年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社マーベラス 代表取締役会長 兼 社長 CEO 中山晴喜 氏

目次

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中山晴喜氏:みなさまこんにちは。代表取締役の中山でございます。

2019年3月期第3四半期の決算につきまして、Web配信によりご説明させていただきます。所要時間は15分程度でございますので、最後までよろしくお願い申し上げます。

それでは、こちらが本日ご説明させていただく資料の内容です。はじめに、第3四半期の決算概要について。次に、セグメント別の状況について。最後に、通期業績予想についてご説明させていただきます。

業績ハイライト(損益計算書)

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それではまず、第3四半期の決算概要についてご説明させていただきます。

まずは、業績ハイライトです。売上高は、前年同期比116.1パーセントの201億9,300万円、営業利益は同142.1パーセントの42億1,000万円となりました。コンシューマ事業・音楽映像事業が引き続き好調に推移したことに加えて、第2四半期におきまして、ソフトウェア資産の売却に伴う一時収入を計上したこと等により、大幅な増収増益となりました。

セグメント別概況

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続きまして、こちらがセグメント別の実績です。

オンライン事業は、売上高が前年同期比94.7パーセントの69億800万円。セグメント利益は、同97.2パーセントの8億7,700万円となりました。サービス開始から年数が経過した長期運営タイトルの売上が減少したことに加えて、前期にリリースしたタイトルが一部を除き十分な貢献ができず、減収減益となりました。

コンシューマ事業は、売上高が前年同期比135.5パーセントの79億1,300万円、セグメント利益は同164.8パーセントの26億5,100万円となりました。アミューズメントビジネスが好調に推移したことに加えて、先に申し上げましたとおり、ソフトウェア資産等の売却に伴う一時収入の計上もあり、前期比で大幅な増収増益となりました。

音楽映像事業は、売上高が前年同期比125.8パーセントの53億8,700万円、セグメント利益は同119.1パーセントの16億7,800万円となりました。ステージの各公演・パッケージ販売が好調に推移したことや、アニメ・ステージともに映像配信等の二次利用収入も好調に推移し、増収増益となりました。

セグメント別売上構成(四半期毎)

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続きまして、こちらは四半期ごとのセグメント別の売上構成となっております。

コンシューマ事業は、上期における『Fate』新作ソフトの売上貢献や、一時収入の反動減がありました。

一方で、音楽映像事業は、舞台公演の実績計上が集中したことや、主力タイトルのパッケージ販売が好調となり、売上が増加いたしました。

オンライン事業は、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の周年イベントの好調等により、第2四半期に比べ、若干回復いたしました。

オンライン事業 2019年3月期 3Qまでの進捗状況

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それでは続いて、セグメント別の状況についてご説明させていただきます。まずは、オンライン事業です。

当社主力の長期運営タイトル『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『ブラウザ三国志』は堅調を維持したものの、ほかの長期運営タイトルも含め、前期比で売上が減少いたしました。それを、前期にサービスを開始した新しいタイトルで補うことができず、減収減益となりました。

ただ、前期にリリースしたタイトルのなかで、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』は好調に推移し、(2018年)11月からは新たにDMM GAMES版のサービスも開始し、こちらも好調な推移となっております。

また、中国本土に続き、本タイトルの韓国への配信と、さらには台湾・香港・マカオへの配信も決定し、アジア地域への展開を積極的に行っております。

オンライン事業 2019年3月期 4Q以降の取り組み

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オンライン事業につきましては、先日発表させていただきましたとおり、来期・再来期に向けた立て直しのため、構造改革を進めております。

構造改革やタイトル編成方針の見直しとともに、人員体制の適正化による事業の合理化を図るため、早期退職優遇制度を実施したところ、募集人数40名に対して46名の応募がありました。これにより、今後における固定費の圧縮とパイプラインの見直しによる業務効率の向上を図ってまいります。

なお、今回の早期退職優遇制度の実施に伴い発生する特別退職金等の費用につきましては、当第3四半期において、約1億円の特別損失を計上しております。

コンシューマ事業 2019年3月期 3Qまでの進捗状況

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続いて、コンシューマ事業の状況についてご説明させていただきます。

引き続き、アミューズメントビジネスが好調に推移したことに加えて、第2四半期に実施したソフトウェア資産の売却収入の計上等により、増収増益となりました。

国内におきましては、『閃乱カグラ』シリーズの新作『PEACH BALL 閃乱カグラ』をNintendo Switch向けに(2018年)12月13日に発売いたしました。

アミューズメントビジネスにおきましては、稼働開始から3年が経過した『ポケモンガオーレ』が、引き続き過去最高水準の好調な業績推移となりました。また、『ポケモントレッタ』の海外展開も順調に推移いたしました。

2017年11月にリリースいたしました『TRYPOD(トライポッド)』につきましても、国内外で好調なセールスを継続しており、国内での特許取得も完了し、さらなる拡販に努めてまいります。

コンシューマ事業 2019年3月期 4Q以降の取り組み

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続いて、コンシューマ事業の今後の取り組みについてご説明させていただきます。『閃乱カグラ Burst Re:Newal』につきましては、北米・欧州向けのPlayStation®4向けと、ワールドワイド向けのWindows PC版を、それぞれ(2019年)1月に発売いたしました。

また、『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)』のNintendo Switch版を、国内で本日1月31日に発売いたしました。北米・欧州版、Windows PC版は、第4四半期の発売を予定しております。

アミューズメントビジネスにおきましては、好調が続く『TRYPOD』シリーズの第2弾となる『TRYPOD Big!!(トライポッド ビッグ)』、また、当社初のアミューズメント施設向けリズムゲーム『WACCA(ワッカ)』を、今年の稼働開始に向けて開発を行っており、先日開催されたジャパンアミューズメントエキスポでは、多くのお客さまからご好評をいただきました。

音楽映像事業 2019年3月期 3Qまでの進捗状況

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続いて、音楽営業事業の状況についてご説明させていただきます。

ステージの各公演やパッケージ販売・映像配信を中心としたライブラリ作品の二次利用収入の好調により、増収増益となりました。

ステージ制作部門におきましては、「ミュージカル『テニスの王子様』」「あんさんぶるスターズ!」など、主力シリーズの新作公演を実施いたしました。新作では、大人気漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』を原作とした、は「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」を(2018年)9月から10月まで公演し、盛況となりました。

音楽映像制作部門におきましては、テレビアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』を10月から12月まで放送いたしました。また、15周年を迎えた『プリキュア』シリーズの劇場版最新作を10月より公開しており、3月にはBlu-ray・DVDの発売を予定しております。

音楽映像事業 2019年3月期 4Q以降の取り組み

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続いて、音楽映像事業の今後の取り組みについてご説明させていただきます。

ステージ部門におきましては、「ミュージカル『テニスの王子様』」と『あんさんぶるスターズ!』最新作の公演を、12月から2月にかけて実施しております。また、3月には、舞台『K』の最新作公演も予定しております。

音楽映像部門におきましては、『プリキュア』シリーズの新作テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』が2月より放送開始となり、3月からは劇場版最新作『映画プリキュアミラクルユニバース』が公開予定となっております。

以上が、各セグメントの概況となります。

2019年3月期 業績予想

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最後に、今期の業績予想についてお話しさせていただきます。

第3四半期までの進捗率はとても良好に推移しておりますが、これらは資産売却等の特殊要因も含んでおり、現時点では当初の予想を据え置きました。第4四半期も引き続き、通期業績予想の達成に向けて取り組んでまいります。

以上をもちまして、決算説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。

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