株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、売買代金は5日ぶり2兆円台回復

2019年1月25日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,773円(+198円、+1.0%) 4日ぶり反発
  • TOPIX 1,566.1(+13.5、+0.9%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 967.9(+16.5、+1.7%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,337、値下がり銘柄数:697、変わらず:93
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 昨年来高値更新銘柄数:5、昨年来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は13億3,094万株、売買代金は2兆2,071億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段目新しいニュースがあったわけではありませんが、米国株で半導体関連銘柄が上昇したことを受け、東京市場でもハイテク株中心に買いが優勢となりました。

売買代金は5日ぶりに2兆円台に回復しましたが、低調な商いに変わりはなかったようです。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏での推移となりました。ただ、後場の序盤に一時+270円高まで買われたものの、その後は上値が重くなりました。最後もやや失速しましたが、+200円近い上昇を維持して4日ぶりの反発となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、こちらは続伸で引けました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は13日連続の1,000億円超え

東証マザーズの出来高は6,720万株、売買代金は1,103億円となり、いずれも前日より減少しました。引き続き個人投資家の物色意欲に改善の兆しが見られ、売買代金は前日より減少したとは言え、13日連続で1,000億円を上回っています。

また、総合指数も大幅上昇となる3日続伸となりました。依然として着々と900ポイントを固めつつありますが、今後は個人投資家の物色意欲のさらなる回復が焦点になると思われます。

日本電産などハイテク株が軒並み急騰、au カブコム証券は一時連日のストップ高

個別銘柄では、日本電産(6594)が+6%弱高、ローム(6963)と村田製作所(6981)が+6%超高になるなど電子部品株で急騰銘柄が目立ち、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、信越化学工業(4063)など半導体関連株も急騰し、SUMCO(3436)は+11%超高の爆騰となりました。

また、安川電機(6506)やSMC(6273)など主力機械株も急騰し、コマツ(6301)や日立建機(6305)も大幅高となっています。

その他では、ゴーン容疑者のルノー社CEO辞任を受け、提携関係にある日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)がともに大きく値を上げたのが目を引きました。

なお、前日にストップ高で引けたau カブコム証券(8703)は一時連日のストップ高となり、終値もほぼストップ高水準となっています。

一方、アステラス製薬(4503)、塩野義製薬(4507)、中外製薬(4519)など主力医薬品株の一角が大幅安となり、ローソン(2651)や高島屋(8233)など小売株の一角も値を下げました。

また、三井不動産(8801)など不動産株が冴えない値動きとなり、ハイテク株ではオリンパス(7733)が下落して引けています。

新興市場(東証マザーズ)では、ユーザベース(3966)が値を飛ばしてストップ高となり、前日に急騰したCYBERDYNE(7779)もストップ高となりました。また、ウォンテッドリー(3991)は値を上げて連日の昨年来高値更新となっています。

葛西 裕一